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これぞ理想の喫茶店プリン! 東京・高円寺のチーズ喫茶「吾輩は山羊である」のカスタードプリンが素晴らしすぎる!!

2020年1月14日

昨年は空前のタピオカブームだった。その流れは2020年も続くのだろうか? はたして、タピオカはこの冬を越せるだろうか? 春を待たずに閉店するお店もあるかもしれない……。それはさておき、ブームの裏で静かに流行っていたものがある。「喫茶店のプリン」だ。

中でも、プリン好きを自負する私(佐藤)がかねてから食べてみたいと思っていたのが、東京・高円寺の「チーズ喫茶 吾輩は山羊である」で販売しているカスタードプリンだ。先日、ようやく念願が叶い、実際に食べることができた。結論を言うと、ここのプリンはまさに理想的。トラディショナルな喫茶店プリンであった。

・まず一言

まずは一言いわせて欲しい。喫茶店プリンのブームは、非常に好ましい。「生まれ変わったらプリン」になりたい、そんな野望を抱くプリン好きの私にとって、ブームは歓迎してしかるべきことである。だが、問題は “固め” プリンブームと呼ばれていることだ。

個人的主張で大変恐縮だが、プリンに固さを求めるべきではない! そう考えている。あのゆるふわの食感があってこそ、プリンなんじゃないか。それをわざわざ固く仕上げる必要はないだろう。口に入れたら溶けるような柔らかな食感。それが最大の魅力なのに、なぜ固くする? 豆腐じゃないんだよ、プリンは!!


この話は一晩では済まないので、また改めて。本題に移ろう……。


・1年半で老舗の風格

吾輩は山羊であるは、東京・JR高円寺駅から徒歩約5分のところにある。チーズに特化した喫茶店として、2018年8月にオープンした。山小屋風の外観からは、開店から1年半も経っていないとはとても思えない。見たところ、老舗の雰囲気が漂っている。カタカナ表記の看板も良い。


お店の営業時間は、変則的で通常は平日12時から翌2時。水曜日のみ18時から。土日は14時~翌2時だ。私が訪ねた日は15時からだったが、幸いそのとき近所で取材があったので、普段より遅い開店はちょうどよかった。

さて、中に入ると1階はカウンター席。2階にはテーブル席が設けられている。カウンターの端に座りメニューを見てみると、さすがチーズ喫茶。コーヒー・紅茶にもチーズを使っている


フードメニューも、もちろんチーズ。チーズの焼きおにぎりにチーズトースト、ウォッシュチーズのポテトサラダなど、バラエティに富んでいる。私が頼むのは、当然カスタードプリン(500円)。無論、プリンにもチーズが使われている。


ドリンクはクリームチーズとフロマージュブランを使った、クリームフロマージュラテ(通常600円)。ちなみに18時までの限定デザートセットは、デザートメニューにプラス460円でチーズコーヒー・チーズ紅茶を付けることができる。


・ずっと見ていられる

そして待つこと約10分。噂に聞きしプリンが来た!


イイ! 実にイイ!! 見た目は最高だ。器にたっぷりのカラメルソース、その海にプリンの島が浮かんでいるようだ。クリームチーズの白が良く映えている。アクセントのクルミも素敵だ。


本当に良いものは、見飽きることがない。このプリンもそうだ。私は1時間だって見ていられる気がする。しかし見ているだけでは何も進まない。このフォルムを崩すのは惜しいが、食べない訳にはいかないのだ。


・500円をはるかに超える価値

一見固めのプリンのように見える。この手の往年の喫茶店プリンは、固めが多いのも事実。はたしてこれはどうか? スプーンを静かに差し入れてみると……柔らかい!


正確にいえば、固すぎず柔らかすぎない。口に入れるとトロけるように溶ける。絶妙なバランスだ。口に入れると、たまごの風味とチーズのコク、そしてカラメルソースのほろ苦さが広がる。やはりチーズがあることで、懐かしい味の中に新しさが織り交ぜられている。


これは久しぶりのヒットプリンだ! 500円で食べることが恐れ多くなるほど、繊細で品のある味に仕上がっている。


初体験のチーズコーヒーも口当たりが大変まろやかで、人生経験上もっともまろやかなコーヒーと言ってもいいだろう。チーズ好きにはぜひともオススメしたいお店。もちろんプリン好きも行くべし!


・今回訪問した店舗の情報

店名 チーズ喫茶 吾輩は山羊である
住所 東京都杉並区高円寺北3-1-12
営業時間 12:00〜翌2:00 / 水曜日18:00~翌2:00 / 土日14:00~翌2:00
定休日 火曜日

Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24

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