「いきなり! ステーキ」が東京・曙橋の店舗限定で、食べ放題を実施していることを以前の記事でお伝えした。税別3980円で、元を取るにはワイルドステーキ300グラムを3枚食べる必要がある。この食べ放題メニューが新しくなった。料金設定と提供メニューに改良が加えられ、より利用しやすくなったらしいので、さっそく食べに行ってみたぞ!

・新しくなった食べ放題

新しい食べ放題は、2020年2月12日にスタートしたとのこと。Twitterで情報を得た私は、その日の夜に曙橋店へ突撃した。以前は大人1人60分税別3980円、小学生以下税別1980円の料金設定しかなかったが、新食べ放題は男女の料金が異なる。さらにカップルなら割引も適用される


ということで、当編集部の亀沢郁奈と共にお店を訪ねた。


亀沢は大食いに挑んだ経験がない。まあ、男女で訪ねた方がお得なので、そこまで食えなくても問題はない。せめて1回くらいおかわりしてくれればいいか。ある意味「戦力外」くらいの気持ちで同行してもらったのだが……


この時、私は思わず冷や汗をかくような事態に陥るとは思ってもみなかった……。


・どこが新しくなったのか?

さて、何が新しくなったのかを細かく見てみよう。まずは先に挙げたように料金と時間が変更されている。男性税別3980円・女性税別3280円・小学生以下税別1980円。時間も60分から70分に延長、ただしラストオーダーは開始から50分で、この点は以前と同じ。


提供メニューは、ワイルドステーキ・ワイルドハンバーグに加えて、これらを150グラムずつ鉄板に乗せたコンボが加わった。なお、ワイルドステーキは150グラムのオーダーが可能になっている。


もう1つ新しくなったのは、サイドメニューのサラダ・スープ・お新香・ポテサラセットも頼むことができるようになっている。ただしこちらは食べ放題ではないので、口直し程度に間に挟むと良さそうだ。


それから卓上に開始時間・終了時間を提示してくれるようにもなっている。


・1皿目

段取りが整ったところで、食べ放題に挑む。開始前に亀沢に「どれくらい食えそう?」と尋ねると……。


亀沢「600グラムくらいは食えるんじゃないですか? わかんないけど」


と、先にお願いしたお新香をつまみながら言う。まあ、600グラムでも十分。戦力外だからそこまで多くは望まない、私はそんな気持ちでいた。


肉が出てきたところから時間スタート。まずは各々、ワイルドステーキ300グラムずつを食べる。この時、まだ1切れも食べていないのに、スタッフから「次、焼きますか?」と言われてしまった。早い! 肉を提供する気満々じゃないか! こっちもヨシ、食ってやろうという気になる。この「次、焼きますか?」は最初から最後まで続いた。したがって、肉が出てくるのを待つのは最初だけで、あとはまったく待つことがなかったのである


さて、この日はたまたま昼食が控えめだった。ジューッ! という肉が焼ける心地よい音を聞くと、腹の虫も鳴きまくる。


空腹で食う肉の一口目が1番美味いんだよな~。真夏に飲む生ビールの一口目に匹敵する感動がある。


私はまだ余力があるうちに、肉を噛みしめて確かめるように味わっていた。「うん、美味い。う~ん、美味い」、そんな言葉が口から洩れる。


ふと、亀沢を見ると……、え? もう食い終わってる!! 早いッ! 食うの早いな! そう言うと亀沢は「え? そうですか?」と涼しい顔。もしや、これは!?


・2皿目

続く2皿目も共にワイルドステーキ300グラム。ここまではまあ、前菜みたいなものだ。


ちなみに前回食べ放題に挑んだ時に、付け合わせは大根おろしが1番良いことに気付いたので、ワイルドステーキは基本大根おろしで食べるようにしている。


とここで、スタッフから食べ方のアドバイスをもらった。大根おろしは、卓上のバルサミコドレッシングを入れて、肉をディップして食べるとサッパリ美味しく食べられるそうだ。


アドバイスにしたがって食べると、肉の脂が軽くなって、口中がリセットされたように感じる。この食べ方はいい! 食べ放題後半の助けになりそうだ。さすが毎日肉と向き合っているだけある。客の知らない美味しい食べ方を知っているんだな~。なんて感心しながら、肉を味わっていると、亀沢はすでに2皿目を食べ終わっていた! 早い! まだ余裕? 余裕なの?


亀沢「そうですね、ちょっとお腹に来てるけど、おかわりします」。


・3皿目

亀沢郁奈、結構食えるヤツだった……。戦力外とか言ったの誰だよ! かなり力になるじゃないか。この後、亀沢はサラダとスープ、ポテサラを注文。一度口を直しにかかる。


そしてワイルドステーキ200グラムをおかわりした。


私は次にワイルドハンバーグ300グラムを注文した。この時、内心ちょっと焦っていた。もしかして、「食う量で亀沢に負ける? この俺が?」という気持ちになっていた。せめて重量だけでも、先輩の威厳を保たねば……。


ここでもまたスタッフアドバイス「ワイルドハンバーグは、良く焼くと脂が抜けて、食べやすくなりますよ」という。


またしてもアドバイスにしたがって、ハンバーグをじっくり焼いて食べる。旨味がギュッと詰まって本当に食べやすくなった。ただし、この食べ方をする場合、口のなかのヤケドに気を付けよう。ハンバーグの肉片がめちゃくちゃ熱くなるので要注意だ。


・4皿目

ここまで2人の食べた量は、亀沢800グラム、佐藤900グラムである。量だけでいえば、前回と同量なので、もう潮時かなと思ったら……。


亀沢「私、最後に150グラムのハンバーグ食べて、前回の佐藤さん抜きます」


佐藤「まだ食うの!?」


ということで、さらに各々ワイルドハンバーグ150グラムをおかわり。



それを平らげて、ラストオーダーの時間を迎えた。「次、焼きますか?」と尋ねられたが、「もう大丈夫です」とお断りして、食べ放題終了となった。


・どれだけお得になったのか?

各々食べた量は最終的に亀沢が950グラム。


佐藤が1050グラム。辛くも亀沢の量を超えることができた次第だ。危ない、私の方が戦力外になるところだった。


最終的にどれだけお得になったか? オーダー内容を通常料金で換算すると、以下のようになるはずだ。なお、以下の価格はすべて税抜である。


ワイルドステーキ300グラム 通常1390円 × 4皿 = 5560円
ワイルドステーキ200グラム 通常1130円 × 1皿 = 1130円
ワイルドハンバーグ300グラム 通常1100円 × 1皿 = 1100円
ワイルドハンバーグ150グラム 600円(※通常メニューにはないためメニューから換算) × 2皿 = 1200円

合計 8990円


男女2人に適用されるカップル料金は6960円なので、最終的に2030円得した計算になる。どうせなら1人で行くよりも2人、もしくはグループで訪ねた方がさらにお得になるかもしれない。

食べ放題を終えた後に、お店のオーナーに「なぜあんなに早く出せるんですか? お店としては、食べ切ってから注文してもらった方が、ある意味都合がいいと思うんですけど」と尋ねると、オーナーはこう答えた。


オーナー「たくさん食べて頂きたいんです。とにかく肉を満足いくまで食べて欲しいんです。待たずに食べて頂きたい。だからすぐに「焼きますか?」と尋ねるようにしてるんです」


肉を食べて欲しい。その思いがひしひしと伝わってきた。それこそがいきなり! ステーキの良さではないかと私も思う。ブランドとしてはいろいろあると思うが、お店にはこんな熱い思いをもったスタッフもいる。あらためて、「肉を食いたいと思ったら行きたくなる店」。それがいきなり! ステーキであって欲しい。


今回食べ放題に挑んで1番驚いたのは、亀沢の食べる量であることは言うまでもない。おそるべし亀沢郁奈……


・今回訪問した店舗の情報

店名 いきなり! ステーキ あけぼのばし店
住所 東京都新宿区住吉町8-19 尚山ビル
営業時間 11:00~23:00
※ 食べ放題は15時より

Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24