オリンピックイヤーを迎えた今年、本来であれば輝かしい1年として刻まれるハズだった2020年も、フタを開けてみれば「新型コロナウィルス」の話題で持ちきりとなっている。2月26日付けの日本経済新聞によれば、政府は感染の拡大防止に向け、今後2週間の大規模イベントの中止や延期を要請したという。
これが賢明な判断だったのか、過剰な決断だったのか、それとも遅すぎるジャッジだったのかはいずれ歴史が証明することになるが、大規模イベントの主催者のみならず、例えば結婚式を間近に控えた人たちも気が気ではないことだろう。
・価値観は人それぞれ
全容が明らかになっていないこともあり、新型コロナウィルスに対する捉え方は人それぞれだ。底知れぬ恐怖を抱く人もいれば、さほど気にしていない人もおり、それについては個々人の価値観の問題である。
だがしかし、徐々に自粛ムードが高まる中、結婚式を間近に控えた人たちは心中穏やかではいられないハズ。さすがに1000人規模の結婚式はなかなかないだろうが、数十人程度でもイベントであることには間違いなく、その主催者としては多少なりとも不安があるのではなかろうか?
・結婚を間近に控えた友人
偶然にも、私、P.K.サンジュンの20年来の友人が、3月中旬に挙式することになっていた。私も経験があるが、結婚式前はただでさえドタバタしているのに追い打ちの新型コロナウィルスである。「泣きっ面にハチ」が適切かどうかはわからないが、本来ならば存在しない余計な問題を抱えていることは間違いない。
きっと彼も思うところがあるだろう。友人として何かしてやれることはないか? 彼が式を挙げるというなら私は這ってでも出席するつもりだが、仮に中止にするというならそれも尊重する。そう思い、LINEで「コロナと結婚式って関係ある? 気にする?」と連絡してみたところ……
「関係ない。気にしない(・ε・)」(原文のまま)
なんてハートの強い人……ッ! 頼んでないのに添えられた顔文字からは、むしろ余裕すら感じてしまう。結婚式の主催者として、ためらいの感情などはないのか? たくましすぎるだろ……なんて思っていたところ、矢継ぎ早に想定外のメッセージが届いたのだ。
「結婚式の次の日、韓国行きたいんだけど、やめといたほうがいいやろか? 空いてそうやし」
この件については、すかさず「今はやめた方がいいんじゃない?」と返信したが、彼は新型コロナウィルスを恐れているどころか、屁とも思っていないようだ。今からさかのぼること約20年前、友人たちから “狂犬” と恐れられていた男である。さすがだ、友よ──。
・結婚式のキャンセルは多いらしい
ちなみに彼は「俺は騒ぎすぎだと思うけど、実際に結婚式をキャンセルする人も多いみたいよ」と教えてくれた。冒頭でもお伝えしたように、新型コロナウィルスの捉え方は人それぞれである。挙式するのは不謹慎だとか、中止にするのは気にし過ぎだとか、現段階でそれをジャッジできる人はいないハズだ。
また、友人として今回の彼の発言から「彼のたくましさがいい家庭を築くに違いない」と確信した。これだけ世界を騒がせている新型コロナウィルスに対して微動だにしないハートは、まさに不動心──。幸せになってくれよな、友よ。そして一刻も早い新型コロナウィルスの収束を願う。
参照元:日本経済新聞
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.