ロケットニュース24というネットメディアに、たびたび登場する単語が「激ウマ」である。編集長である当の私(羽鳥)も たまに使う単語であるが、最も「激ウマ率」が高い記者と言えば中澤星児において他にない。
なにせ、ここ最近の彼の記事を新しい方から確認しても……「〜激ウマだった」「〜激ウマだった」「〜激ウマに!」「激ウマだった!」「〜激ウマに!!」……と、20本中5本の激ウマで、打率で言うなら.250(2割5分)。かなりの激ウマ打者といっても過言ではなかろう。
しかし、彼の「激ウマ」は本当に「激」なのであろうか……? もしや激ウマ連発しすぎて麻痺してしまい、「ウマ」のレベルも「激」になってしまっているのでは……? これは抜き打ちチェックするしかあるまい。
・近所に売ってた
「中澤星児の記事一覧」という名の献立表には、先述の通り様々な「激ウマ記事」が乱立している。その中から私が選んだのは「99円の『サバ味噌煮缶詰』でペペロンチーノを作ったら激ウマだった!」という記事である。
理由はシンプル。この記事のレシピで必要な99円の『ノルレェイクのサバ味噌煮缶詰』は、スーパー「まいばすけっと」に売られているとの情報だが……
ちょうど我が家の徒歩圏内に「まいばすけっと」があるからである。厳しく検証するからには、できるだけ同じ商品を使いたい。
記事の通りの商品を入手して……
記事の通りの作り方で……
──と、ここで余談かつ突然だが、中澤星児、「こんぶだし」が好きすぎ説を唱えたい。その理由は2つある。
まず、彼はこれまで数々の食材を「ペペロンチーノ」にしてきた。注目すべきは、その全てのレシピに「こんぶだし」が登場していること。中澤式ペペロンには「こんぶだし」が必須。それはわかった。
だが!
なんと、ペペロンチーノだけではなく、カルボナーラにも、さも当然のように「こんぶだし」を使っているのである。どんだけ無限の可能性を秘めているんだよ「こんぶだし」。もはや「ペペロン星児」ではなく「こんぶだし星児」のほうがしっくりくるレベルだ。余談おわり。
んで……
そうこうしているうちに完成したのだが……
はたして……
「激ウマ!」となるのであろうか?
いざ実食!
すると……
「あっ、あ〜っ、うまいうまい」
「うまいうまいうまいうまい、おもしろいおもしろい」
「なるほどね」
言葉こそ「激ウマ」とは出てこなかったが、悔しきかな、はっきり言って「激ウマ」であった。なんなら「リピ……」と続けたくなるくらい、非常に完成度の高い料理になっていた。どんな味だったのかというと……
さばの味噌煮は、さばの味噌煮なのである。そして、パスタもパスタなのである。しかしそこに、「ニンニクと唐辛子とオリーブオイル」のペペロンチーノ軍が加わることにより、見事に「さばみそ国」と「パスタ国」に「ペペロン」という名の橋が架かって国交が生まれた……ような感じとでも言おうか。
鯖味噌の「甘さ」と、唐辛子の「ピリリ」の押し問答も実に良い。記事には「パスタを食べると、ほんのりした味噌の甘みの後にピリ辛が舌を刺激して濃厚なハーモニーを奏でる」と書いてあったが、まさにその通りの展開が口の中で繰り広げられていた。これは美味い。激ウマ合格!
ちなみに中澤は、記事のシメとして「この缶詰だからこその味」と書いている。これまで数々のサバ缶を食べ比べたり、缶詰の品揃え日本一の酒屋の店主オススメのサバ缶を紹介したり、なぜかサバ缶に対して異常な情熱を燃やしてきた彼が言うのだから、きっとその通りなのであろう。
──てな感じで、もしも「まいばすけっと」で99円の「サバ味噌煮缶詰」が売っていたら、ぜひともペペっていただきたい。大丈夫。安心して。ちゃ〜んと、味は、激ウマだ!
Report:GO羽鳥
Photo:RocketNews24
▼おいしくできました!