こんな時代だからこそ持っておきたい保存食。コロナ禍の夜明けは見えないし、台風も激しさを増す今日この頃、いつ何時保存食が必要となるか分からない。そして、もしもの時、我々日本人が食べたくなるのは米ではないだろうか。
そういった考えから私(中澤)は、アルファ米や、缶詰などの米の保存食をレポートしてきた。そしてこの度、衝撃的な保存食に出会ったためご紹介したい。その名もレスキューフーズ「一食ボックス」だ。
これまでは保存食と言えど、温かい米を食べたいならお湯が必要だったが、なんと一食ボックスは火も水すらも不要! 発熱する牛丼SUGEEEEEEE!!
・オールインワン弁当
食事に必要なものを一つにまとめたという「オールインワン弁当箱」である一食ボックス。私がこれに出会ったのは最強激安スーパー・オーケーストアの非常食コーナー。カレーライスは税抜き758円、牛丼は税抜き874円と安くはないが、他の袋のみの非常食と何が違うのか? 気になったので牛丼を購入してみたわけだ。
賞味期限は2年以上。箱を開けてみると、白ご飯、牛丼の素、ナプキン、レンゲが入っており、まさに食事に必要なものが揃っている。だがそれ以上に目をひかれたのは発熱剤と発熱溶液とポリ袋。これどう使うのだろうか? 箱の裏に書かれていた説明通りに進めてみよう。
・一食ボックスを温める
1. 発熱剤をパッケージから取り出し袋の底に置く
2. 食品を入れる
3. 発熱剤が一番底にあることを確認したら袋ごと箱に入れる
4. 発熱溶液を袋に注ぎ、袋のチャックをしっかり閉める
──あとは待つだけのようだ。発熱剤はホッカイロみたいなものだろう。でも、ホッカイロは弁当を温められるほど熱くはならないし、これ、ちゃんと温まるのか? 準備している時はそんなことを考えていたのだが……
荒ぶりすぎィィィイイイ!
発熱溶液を袋に入れた直後からポコポコと泡が盛り上がり、やがて「シュポーッ!」って音が聞こえそうなほど勢いよく蒸気が放出され始めたではないか。これもはや米炊いてるレベルだろ。
・初めて見る光景
立ち上る蒸気の勢いが凄すぎて箱が耐えられるのか不安になるが、この箱の底は断熱用ダンボールとなっている模様。全然平気そうだ。それにつけても、厚紙のパッケージから蒸気が吹き出す光景のギャップが凄すぎる。38年間生きてきて初めて見るぞこんな光景。
正直、ちょっと感動した。これ見られただけで今回は買った価値があった気がする。さて置き、牛丼は20分間発熱して蒸気がおさまった後10分蒸らすと調理完了。アツアツなのでナプキンなどを使用して慎重に袋から取り出し……
ご飯に具をかけると完成!
牛肉も細々したものではなく、ちゃんと牛丼を感じさせるボリューム。つゆだくで白滝が入っているのも嬉しい。そして、肝心の味は確かに牛丼!!
粒が立っていて美味しい米が、牛の旨味が溶け込んだ甘辛いつゆでガシガシイケる。保存食と言えどパサパサしているとかそういうことはなく、その味は生きている牛丼だ。
火が起こせなくても水がなくても温かいご飯が食べられる一食ボックス。ナプキンやレンゲが入っているだけではない。温かさも食事の満足感も含めてオールインワンだ。その機能性は非常食として最強と言える。レスキューフーズという名前は伊達じゃなかった。
Report:中澤星児
Photo:Rocketnews24.
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