みなさんはいわゆるソシャゲの1つでもプレイしているだろうか? 年齢や環境にもよるだろうが、おそらく多くの人が現在進行形で何かしらのソシャゲを楽しんでいるハズだ。スマホがあれば簡単にプレイを開始できるソシャゲ。実に便利な時代になったものである。
さて、私、P.K.サンジュンは現在2つのソシャゲをプレイ中だ。1つは記事も多く執筆しているポケモンGO、そして今回お話させていただきたいもう1つのゲームの方。あえてタイトルは伏せるが、これが極悪と言って差し支えのないクソゲーである。ただし、私は引退しない。引退できないのではなく、自らの意思でしないのだ。
・スター・ウォーズ関連のゲーム
私がそのゲームを始めたのは今から3年前の2017年のこと。ちょうどポケモンGOを放置していた時期で、若干手持ち無沙汰になっていた時期と重なる。本格的なアメリカ発のゲームは初めてだったものの、大好きなスター・ウォーズ関連のゲームだったこともあり、最初は軽い気持ちでゲームをスタートした。
当初は本当に楽しかった。すぐにハマった。プレイ人口もそれなりに多かったハズで、思い入れのあるスター・ウォーズのキャラクターを徐々に強化していくことに至上の喜びを感じていた。実際に当時はそれなりに課金もしたし、その額は1月1万円が目安のポケモンGOの比ではない。
そう、このゲームは課金しないとなかなか厳しいゲームで、ローンチ当初からプレイしていなかった私は先人たちに追いつこうとハイペースで課金を繰り返した。そして、それでもあの頃は楽しかった──。課金して強くなった分のリターンをしっかりと感じられたからだ。
・最大のポイント
さて、ややとっ散らかるが、ここでゲームの最大のポイントをご紹介しておきたい。ズバリ、このゲームのポイントは「ギルド制」にある。つまり、チーム制で楽しむゲームというワケだ。ソロプレイも不可能ではないが、ギルドに所属しないと様々な面で恩恵が受けられない仕様なのである。
課金の大きな理由の1つもこの「ギルド制」にあり、「ギルドに迷惑をかけられない」「ギルドの役に立ちたい」という動機で課金するプレイヤーが多いように思う。ドラスティックなイメージがあるアメリカだが、実は人の繋がりにかなり依存するゲームだったのだ。
で、なんやかんやギルドを放浪し、私がたどり着いたのが現在のギルドである。そこまで強くなかった私を拾ってくれたギルドであり、その規模も実力も日本では名の知れた有名なギルドであった。
・クソすぎる運営
その後、様々な要素を取り入れたゲームは面白くなる……ハズだった。いや、確かに複雑ではあるが、ゲーム性自体は高くなっているのであろう。問題は運営方針だ。簡単にいうと、相当な金額を積まなければ第一線で戦うことが難しいゲームになり果ててしまったのである。
新キャラを解放するために設けられた、とてつもなく高いハードル。無課金でもプレイできなくはないが、それだと半年……いや、1年が経っていてもおかしくはない。1年後、そのキャラが通用する保証はどこにもなく、嫌気がさして引退してしまったプレイヤーも大勢いる。
その1人がこのゲームの公式情報を1人でコツコツと更新してくれていたブロガーさんだ。恐ろしいことにこのゲームは日本の公式サポートが機能しておらず、ブロガーさんが最新トピックなどの情報を一手に引き受けてくれていたのだ。当然、ブロガーさん自身が日本有数のトッププレイヤーだったことは言うまでもない。
そんなガチ勢中のガチ勢までもが見放す極悪な運営。さらに課金の動機をギルドに依存しているのだからタチが悪くて仕方がない。あまりの難易度の高さ(課金的に)にルーキーはほぼ皆無で、端的に先細りする未来しか待っていないクソゲーである。
・それでもやめない理由
……が、私はやめていないし、やめる予定もない。今ではほぼほぼ課金しなくなった私はこれまで何度か「ギルドの迷惑になっていないか?」と引退が頭をよぎった。それでもゲームを続けている理由はまさにそのギルド。ギルドの人たちがとてつもなくイイ人たちだからである。
1ギルド最大50人であるが、私が所属しているギルドは4ギルドを運営している。その管理を引き受けてくれている複数のオフィサーたちには、感謝の気持ちしか持ち合わせていない。なにせ仕事をするのと同等のカロリーがかかっているハズだからだ。
また、何度かオフ会で実際に会いもしたが、それぞれが絶大なスター・ウォーズ愛を秘めたメンバーたちである。おそらく多くのメンバーが運営方針に嫌気がさしているハズだが、それでもゲームを通じて巡り合った縁を大切に、前向きにゲームを続けている以上、お荷物の私が先に引退はできないし、するつもりもない。
つまりは、ギルドが解散しない限り、私は微力ながらもゲームを続けていくつもりである。どれだけスター・ウォーズ好きな人にも「やったほうがイイよ!」とオススメは出来ないし、するつもりはない。繰り返しになるが、ゲーム性うんぬんより本当に運営は終わっている。……が、このギルドがある限り細々とゲームを続けていくつもりだ。
とはいえ、トッププレイヤーでもかなり疲弊しているであろう極悪仕様のゲームなので、ゲームそのものがいつ無くなるかもわからない。このゲームをプレイする全てのみなさん、どうか無理をなさらずに。みなさんとフォースが共にありますように──。
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.