2020年11月17日から18日にかけて、しし座流星群が見ごろを迎えます。ちなみに流星群の活動自体は11月の6日ごろから始まっており、11月30日辺りまで続く予定。
ですが最も見ごろとなるのは、やはり活動がピークを迎えた時。今年は月明りの影響が皆無なため、かなり条件が良さそうです。しし座の方角や観測に適した時間など、各地の天気などとあわせてお伝えしましょう。
・深夜から未明
2020年のしし座流星群のピークは、17日の20時ごろとされています。その時間にはすでに外は真っ暗になっていると思いますが、まだ肝心のしし座が昇ってきていません。
放射点および、しし座が地平線から顔を出すのは17日の23時頃です。そのため、見ごろとなるのはそれ以降の深夜から、18日の未明にかけて。南中するのはほぼ日の出の直前なため、しし座自体は一晩中東の空にて見つけることができるでしょう。
・理想的
ところで皆さん、去年は下弦の月が煌々と輝いていて、全くダメだったのを覚えていますでしょうか?
今年は嬉しいことに、月の影響が一晩中全くありません。15日に新月を迎えたばかりなため、一晩中昇ってこないのです。見ごろとなる時間帯こそ平日の深夜で少し辛いですが、この好条件を逃す手は無いでしょう。
・天気は
最後に気になるのは各地の天気。気象庁によると、17日の17時の時点での天気予報では……東北地方と沖縄を除くほとんどのエリアで、晴れのち曇りとなっています。
ですが18日の天気予報を見ると、東北以南は、ほぼ全てのエリアで晴れのち曇り。つまり、17日の夜にはたとえ曇っていても、深夜から18日の明け方にかけて晴れていく場所が多いのではないでしょうか。
先に述べた通り、放射点のあるしし座が昇ってくる時間がかなり遅く、観測に適した時間帯は17日深夜というよりも、ほぼ18日の未明です。この点と17日から18日の天気の推移をふまえると、北海道や東北地方は曇り始めるまでが勝負。
それより南の地域では深夜に雲が晴れてからが勝負……になるのかもしれません。条件次第では1時間に10個ほども見ることができるそうなので、それぞれの地域で天気の推移に合わせたスタイルで観測にチャレンジしてみてはいかがでしょう。