毎年恒例、正月返上……どころか年末も返上して更新してきたロケットニュース24の「2021年福袋特集」。今年の合計は、現時点で空前絶後の197本! 昨年2020年は163本で、2019年は125本で、2018年は112本、2017年は79本、2016年は123本で、2015年は51本なので、今年はまたしても過去最高記録を更新!!
ちなみに、実はまだあと少しだけ増える予定なのだが、福袋の配送状況によっては公開までにもうちょっと時間がかかるかも……。ということで、このあたりで今年の福袋特集の総まとめを発表したい。プロの福袋記者たちが自信を持って「これは買い!」とイチオシする福袋とは何なのか? 担当した本数順でどうぞ!!
【K.Masami(32本) → ロフト「ルーミーズサマー福袋」】
「たくさん買い過ぎて正直、何が良いんだっけ福袋って何だっけ……状態であるが、今一度冷静な気持ちになり振り返りたい。順当にいけば『妖怪福鞄』であるが、こちらは記者にとって規格外というか神々し過ぎるので順位に組み込むべきものでないと考える。よって、それ以外から選択しよう。
なんやかんやで『ロフトのルーミーズサマー』だろうか。彼らとは初対面であったが、ゆるっとふわっとした見た目とは裏腹な中身に惹かれる。随分と重たい過去を背負っていながらもたくましく、そして優し気なその姿勢は尊敬に値する。今後街中で彼らの仲間を見かけたならば、積極的に我が家に迎える所存だ」
【亀沢郁奈(19本) → アースミュージックアンドエコロジーの福袋】
「“アパレル福袋はゴミが入っていてこそ味わいが増す” などと悟りを開いた僧みたいなことを考えていた私だが、この福袋のおかげで “やっぱイイもの入ってると嬉しい” ということに気づかされた。アースミュージックアンドエコロジーはマジでイイ!
とはいえゴミの中からお宝を探すこともまた、福袋の楽しさである。最初はゴミと思ったものが実はお宝だったと気づくパターンもあるぞ。福袋はエコ! ミュージックアンドエコロジー!」
【冨樫さや(15本) → イオンの福カート】
「アイディアが光る福袋や、内容充実の福袋も多いが、やはりインパクト大賞はイオンの『福カート』! 数量限定、しかも普段から生鮮食品を扱う同店は早朝8時オープンの店舗も多く、薄暗いうちから起き出したことも思い出深い。折しも全国的に大寒波が訪れたことはご記憶のとおり……(泣)
全体的にイオンの福袋は、とりたてて個性があるわけではないが、ハズレのない優良福袋が多いと思う。ほどよい品質で、ちゃんと使えるものが入っている。
取材にあたっては当然事前に下調べをするのだが、飲食店など直前まで決まらない店舗が多いことにも驚いた。中には「明日発売のはずなんですが、本部からまだ届かなくて……」という店も! 師走の疾走感を一緒になって味わった感じがする。サービス業のみなさん、楽しみをありがとうございました!」
【伊達彩香(15本) → 魔進戦隊キラメイジャー福袋】
「開けた瞬間キラキラと目が輝いた福袋は、間違いなく『魔進戦隊キラメイジャー福袋』だった。こういう場では「好きな人だけが楽しめる」ものでなく、実用性抜群だったコスメ福袋や、ネタ的にどこか怪しげなパワーストーン福袋などを挙げるべきなのは分かっている。しかし一番充足感を得られた福袋として、素直に挙げさせていただきたい。
『魔進戦隊キラメイジャー』が生まれて初めて観たスーパー戦隊シリーズ作品だったため、当然戦隊モノのおもちゃを手にするのも初めてだった。そのため、「テレビで観たまんまだ!」と思ってしまうような変身アイテムはもちろん、作中に登場するロボを自らの手で変形・合体させられるのが新鮮で楽しく、夢中になって遊んでしまった。
正直、長年戦隊モノがお好きな方や、キラメイジャーのおもちゃをある程度買い揃えている方には物足りない内容だったかもしれない。だが戦隊モノ初心者が童心にかえり、おもちゃの魅力に心をキラメかせるには十分過ぎるほどの威力があった。2月の最終回を迎えても、おもちゃたちは大切にしていこうと思う」
【千絵ノムラ(14本) → 資生堂パーラーの福袋】
「初めて福袋特集に参戦したうえ、実は福袋を買うのもはじめて。そんな私(千絵ノムラ)が14袋の中で最も心躍ったのは資生堂パーラー! 税込2000円であれだけの資生堂パーラーに囲まれるのはお得感満載だし、袋から出すわくわくドキドキ感もトップ。ちょっとした非日常感を味わえた。きっと資生堂パーラー好きじゃなくても満足するはず!
それにしてもこんなに福袋の世界が楽しくて奥深いものだったなんて! 突っ込みも含めて福袋なのね。未知なる世界を教えてくれたロケットニュースの福袋特集に感謝!」
【あひるねこ(11本) → 無印良品「福缶2021」】
「無印の人気福袋『福缶』は昨年、従来のプリペイド式のギフトカードを お釣りの出ない買物優待券に変更するというシャレにならないくらいの劣化を見せ、主に私(あひるねこ)の度肝を抜いた。これが続くようなら、もう買わなくていいのでは? そのレベルの終わりっぷりだった。
しかし、無印はやってくれた。復活……ッ! ギフトカード、復活ッッ!! まあよく考えたら元に戻っただけなのだが、あのカードを見た瞬間、買ってよかったと心から思ったのは事実である。来年も買います」
【砂子間正貫(10本)→ BIRTH JAPAN「オラオラ福袋」】
「今年は不安やストレスを抱えたまま新年を迎えた方も少なくないだろう。そんなモヤモヤを軽く吹き飛ばしたのが『オラオラ福袋』である。ぶっちゃけジャージの価値は1ミリも分からないが、今年もこれから始まる1年に勇気を持って立ち向かえる中身であった。
もうコロナも厄年(私は今年、本厄です)も全然怖くない……なんなら、まとめて相手してやるからかかってこいや。オレは、お前らが心の底から震えあがる最凶セットアップジャージを着て待っている」
【ショーン(10本) → ドムドムハンバーガーの福袋】
「やっぱり “当たり福袋” を引いたマクドナルド! ……と見せかけて、ここはあえてドムドムハンバーガーを推したい。入っていたグッズは少ないながらも、全て実用的。「コンパクトだけどハイクオリティな内容」というのが日本企業っぽくて良き! グッズは現在進行形で使いこきまくっている」
【原田たかし(10本) → 「洋服の青山」の福袋】
「福袋にもピンキリあるが、値段が高いものが必ずしもイイとは限らない。そんななか、私の経験上もっとも失敗していないのが紳士服のパンツだ。年によっては置いていない場合もあるが、もしあったら超ラッキー。毎日のように使う生活必需品が安く買えるチャンス到来で、こんなに嬉しいことはない。
運試しも兼ねて数年前から新春一発目は紳士服でパンツパトロールをやっているのだが、今年は『洋服の青山』で運良くゲットすることができて歓喜に震えた。1000円で得る大きな幸せ。パンツ福袋は値段も安いため、中身を公開してくれていることが多いのもありがたい。パンツにこだわりのない男性はぜひ参考にしてほしい」
【和才雄一郎(10本) → ヴェンキの福袋】
「お世辞ではなく、今年はどれも買ってよかったな〜って感じなのだが、強いて挙げるならばヴェンキ(Venchi)だろうか。なんといっても、高級感が違う。あまりにも神々しすぎて、食べているときの記憶がないほどだ。「お正月は普段より贅沢したい」と考えている人にはピッタリかと思う」
【耕平(9本) → ジョーシン】
「福袋記事の時期といえども、セットものではなく、“禁断の単品買い” にチャレンジしたことが個人的には気に入っている。ただの値下げ商品の検証になっていると言う意見もあるだろうが、実際に福袋として販売されていたわけなので、これはこれで良しとしたい。ちなみに私が執筆した福袋記事で、なぜかこの記事がズバ抜けてアクセス数を稼いでいた」
【佐藤英典(9本) → 元祖仲屋むげん堂】
「福袋とはお店にとっての年始の挨拶。今年もよろしくね! というメッセージだと私は考える。したがって、過剰商品を詰め込んで、安く在庫整理しようなどと考えるものではないはず。そう考えると、元祖仲屋むげん堂の年始の挨拶は非常に丁寧だ。
丁寧すぎて買うのが申し訳なく感じてしまうほど、誠意に満ちている。できれば、1000円値上げして欲しいくらい。今年もその誠意のこもった福袋に感動し、良い年始を迎えることができた。すべての福袋販売店舗はむげん堂を見習うべき」
【P.K.サンジュン(9本) → ヴィレッジヴァンガード「今年一発目の運試し福袋」】
「そもそもの数が例年よりスケールダウンしているうえ、中身も「普通に使えるもの」が多かった2021年のヴィレヴァン福袋。2016年から欠かさずヴィレヴァンの福袋を購入しているが、正直今年が1番物足りなかった。
ヴィレヴァンの福袋は安定のゴミ──。だがしかし、それこそが素晴らしい。中身がわかっている福袋、絶対にお得な内容の福袋なんてクソ喰らえ、ヴィレヴァンの福袋には “ときめき” が詰め込まれているのだ。要するに一般的な福袋とは競技が違う。
そういう意味で今年は置きに行っている福袋が多かったヴィレヴァンだが「今年一発目の運試し福袋」からは確かなヴィレヴァンDNAを感じた。こんな世の中だからこそヴィレヴァンが必要なんだ……! 頼むぞヴィレヴァン、来年は腰が抜けるほどの衝撃を期待してるぜ……!!」
【GO羽鳥(9本)→ Ungrid(アングリッド)福袋】
「楽しく、そして情けなく、ひとり笑いながら撮影できたのは「merry jenny(メリージェニー)」だったが、笑いなしで「ガチでイイ……」とつぶやきながら撮影していたのは「Ungrid(アングリッド)」の福袋だ。
なにせ「袋」の時点で質が違った。そして、入っている洋服すべての質も最高だった。ワンピもあるし、パンツもある。着回しもできるし、この福袋だけでアングリッドのなんたるかを体験できるラインナップになっていたのは見事と言うしかない。来年も買う。たとえ笑えなかったとしても」
【江川資具(8本) → M’s(エムズ)】
「全てはエムズに始まり、エムズに終わる。他は全て些事……。ソーシャルディスタンス社会を予見するかのごとく、ワイヤレスで攻めるというキレを見せつけた去年のエムズ。しかし今年は時代の流れに反する近距離パワー型。
エムズも地に堕ちたか……と思いきや、見方を変えれば究極のソーシャルディスタンスなスタイルである、セルフプレイに適したセットともいえる内容だった。カップル用の福袋なのに。
内容に若干の弱体化を感じるのは事実だ。しかし担当した全ての福袋の中で、最も想像力をかきたてられ、エンタテインメント性を感じさせてくれたのは、やはりエムズだった。来年も期待しているぜ」
【中澤星児(7本) → アニメイト池袋店舗オリジナル福袋】
「普通に考えたらスタバがやっぱり一段上かなという感じだが、私(中澤)が個人的にテンションが上がったのはアニメイト池袋店舗オリジナル福袋だ。
アニメイト全体で展開される福袋は基本、「福袋」という名のグッズ。しかし、アニメイト池袋店舗オリジナル福袋は違う。明らかに安い質の大紙袋の中はグッズの四次元ポケット。3000円にもかかわらず様々なアニメグッズが溺れるほど出てくる。
年によって発売されないことも結構あるので、発売されたという時点でまず1翻(イーハン)。さらには、入っていたグッズは計4万7211円分と桁違い。欲しいかどうか以前に、開けた瞬間、ちょっと笑ってしまう。そんな気持ちを思い出させてくれてありがとう」
──以上、総勢16人、197記事のまとめでした! ぜひとも来年の福袋の購入の参考にしてください。最後に、今年もロケットニュース24の福袋特集を見てくれてありがとうございました! おそらく来年もやりますので、どうぞよろしくおねがいしますm(_ _)m
執筆:ロケットニュース編集部
Photo:Rocketnews24.