アボカドをデザートとして食べたことのある方はおられるだろうか。筆者はない。しかし、アボカドは野菜ではなく果物だと思い出させてくれる、衝撃のデザートが爆誕していた。その名も「アボカドのティラミスケーキ(税込950円)」。
フルーツを用いたケーキが人気のカフェコムサにて、2021年3月18日〜4月14日の期間限定で発売されているケーキなのだが……正直、めちゃくちゃ美味しかった。アボカド好きに問答無用でオススメしたいと思う。
・「森のバター」の名は伊達じゃない
筆者は18日、「アボカドのティラミスケーキ」を予約してからお店へ向かったのだが、到着した15時時点ではすでに完売していた。気になる方は予約しておくことをオススメする。
そんな、注目度抜群のケーキがこちら。美味しそうなクリームとともにのっているアボカドの存在感が半端ない。彩りや形は綺麗なケーキだが、鮮やかな緑の物体をアボカドだと認識した途端、目の前のケーキがケーキに見えなくなってくるような……不思議な感覚だ。
ケーキの中にはマンゴーとバナナも入っているのだが、アボカドがのっているせいで「果物の入ったサラダ」感が出ている気がする。だんだんとクリームもドレッシングに見えてきたような。サラダっぽいケーキだったらどうしよう、という不安すら浮かんでくる。
ドキドキしながらもアボカドごとケーキを一口分すくい上げる。すくいとると更にケーキ感が薄れてアボカドが際立つが、思い切って食べてみると……溶けた。口に含んで噛んだ途端にアボカドが溶け、濃厚な舌触りのクリームと化したのだ。えっ、何コレめちゃくちゃ美味しい……!
「森のバター」と呼ばれるほど脂肪分が高く、トロッとした舌触りのアボカド。ベースのマスカルポーネやケーキの上のクリームとよく合う。よく熟したものが使用されているのだろう、青臭さや固さは一切感じなかった。甘さは控えめだが、コクが出ていてめちゃくちゃ食べ応えがある。
おまけに、アボカドがのっていない部分にまでアボカドが潜んでいるのが面白い。ケーキの上にのっているクリームは、写真だと分かりづらいが生クリーム+マスカルポーネの部分と、生クリーム+アボカドペーストの部分に分かれているのだ。まさにアボカド尽くしのケーキ。
もちろん「ティラミス」要素も忘れられていない。マスカルポーネがふんだんに使われているのはもちろん、ケーキの中にほろ苦いエスプレッソソースが含まれているため、濃厚な印象となるアボカドやクリームが重たく感じられないのだ。正直、いくらでも食べられそうだった。
まさかアボカドをデザートとして美味しく食べられる日が来るとは思わなかった。トロトロのアボカドにお刺身などをディップして食べたりすることはあるが、まさかアボカドを甘いクリームとして認識する日がくるとは。
そんな、アボカドの新境地を感じたい方は是非。
参考リンク:カフェコムサ「新緑の輝(かがやき)! アボカドのケーキが登場!」
執筆:伊達彩香
Photo:RocketNews24.
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▼カフェコムサのお約束だそうです。確かにケーキが美味しいだけでなく美しい。