2021年6月1日、「蒙古タンメン中本」がテイクアウト限定で新商品の発売を開始した。その名も『蒙古タンメン中本特製弁当』──。店名をそのままズバッと冠した、中本渾身の弁当らしい。
多くのラーメン店と同じく中本も積極的にテイクアウトメニューを展開しているが、その中でも『蒙古タンメン中本特製弁当』は大本命に相応しい内容のようだ。果たして、中本渾身の弁当とは? さっそく食べてみたのでご報告したい。
・開発におよそ半年
現在、中本ではテイクアウト専用メニューとして「蒙古丼弁当」や「麻婆丼弁当」などを販売している。長きにわたるコロナ禍において、飲食店がテイクアウトメニューに注力するのはある意味で当然なのかもしれない。
そんな状況下で発売となった『蒙古タンメン中本特製弁当』は、これまでの中本のテイクアウトメニューとやや毛色が違う代物だ。先述の「蒙古丼弁当」や「麻婆丼弁当」は元々存在するメニューが元になっているが『蒙古タンメン中本特製弁当』はイチから開発されている点が大きく違う。
「去年の11月、代表の白根が “お客様にもっともっと喜んでもらえるような、特製弁当を作るぞ!!!!” と発案から約半年、白根をはじめ、開発チーム誰もが唸るうまさの弁当が出来上がりました。
国産豚を6時間以上かけて仕込み、オリジナルのタレをかけた、絶品焼豚と、副菜には、中本辛子麻婆がけプリプリのエビワンタン、当店自慢の味玉とナムルなど、種類も豊富で、ご満足頂ける特製弁当です」(公式ホームページより)
ご覧のように『蒙古タンメン中本特製弁当』は、弁当のために開発された弁当であり、既存のメニューから派生した商品ではない。しかも開発に半年も要していること & 1290円という価格を考えれば、これはかなり期待していいのではないだろうか?
・予約するとスムーズ
というわけで『蒙古タンメン中本特製弁当』を購入! 受け取りは「予約をしているとスムーズ」とのことで、電話予約は開店時間の30分前から受け付けている。支払いは受け取りの際、店内の券売機でOKだ。
で、弁当を開けてみて特に目を引くのは、やはり「焼豚」である。白メシの上にドドンと4枚が盛り付けられており、オリジナルのタレもかなりウマそうだ。一方で、中本らしさを感じるのは「辛子麻婆」くらいなので、言われなければ中本の弁当だと気付かない人もいるかもしれない。
気になるお味はと言うと、ズバリ、焼豚がめちゃめちゃウマい! 受け取ってから30分以上が経過していたため弁当は冷めてしまっていたが、それでも焼豚は超やわらか、そしてジューシー。ゴマ油が効いたタレとの相性も抜群で、ごはんが超ススムくんである。
その他、エビワンタンやナムルも安定感があったが、それでも『蒙古タンメン中本特製弁当』の絶対的な主役は焼豚であろう。中本うんぬんは抜きにして、美味しい焼豚が食べたい人には自信を持ってオススメだ。
・中本らしさはあまりない
ただし、先述のように「中本らしさ」を感じたのは「辛子麻婆」くらいだったから、とにかく辛いものが食べたい中本大好きっ子たちが満足できるかはわからない。「辛子麻婆」以外に辛味の要素は皆無なので、辛い欲を満たしたい人は他のメニューを選んだ方がいいだろう。
まとめると『蒙古タンメン中本特製弁当』は、とにかく焼豚がウマい弁当である。このクオリティなら自ら「絶品焼豚」と豪語するのも不思議ではない。弁当としてはやや高価だが、とにかく焼豚がウマいことは十分にわかった。
なお『蒙古タンメン中本特製弁当』は、上板橋本店、西池袋、東池袋、新宿、渋谷、目黒、高田馬場、御徒町、吉祥寺、町田、大宮、横浜、川崎、千葉、船橋の15店舗で、1日20食の限定販売だ。デリバリーについては現在のところ “未定” となっている。
というわけで、中本らしさはそこまで感じなかったものの『蒙古タンメン中本特製弁当』の焼豚はマジで絶品だったから、興味がある人は1度ご賞味いただきたい。というか、この焼豚を使用した他のメニューも食べたいス。
参考リンク:蒙古タンメン中本公式サイト
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.