来たッ!! 今年は来たぞ!! 近所のコンビニで、思わずそう叫びそうになった筆者。UCCの「COLD BREW レモネード」である。アレンジすると、だいたい評価が荒れまくるコーヒーという飲み物。メーカーにとっては諸刃の剣だと思う。
筆者はそこに挑んだコーヒーたちを「魔改造系コーヒー」と呼び、非常に愛している。なぜなら、飲むまでに最高のドキドキとワクワク感があるからだ。言わば飲むロマンと冒険。過去の例で言えば「エスプレッソーダ」や、「WONDA CONIC」、「リアルゴールド ウルトラチャージ ブラック」など。
意欲作に恵まれる年もあれば、全く出てこない年もある。今年はどうなるか……そう思っていたが、UCCがやってくれた! コーヒーとレモネードの合体! ヒュー、こいつは波乱の予感しかしねぇ!! 最ッッッ高だぜ!!!
・アレンジコーヒー
ところで、「魔改造系コーヒー」とは筆者が勝手にそう呼んでいるだけだが、UCC的には「アレンジコーヒーの新提案」ということらしい。公式HPでは希望小売価格が税抜き170円ということだが、筆者はコンビニにて税込み150円でゲットした。
まずはボトルのデザインから見ていこう。上半分はよく冷えてそうなコーヒーで、下半分はレモンをイメージした黄色。レモネードフレーバーを大々的にアピールしている。涼しげな水色で書かれた「レモンの爽やかな香りとおいしさ」という一文に期待が高まる。
暑い日にこれを見かけたら、爽やかさと清涼感から、思わず手に取ってしまいそうになる良いデザインだと思う。味の方向性は、昨年スタバで出ていた『コールドブリュー コーヒー フローズンレモネード』と同じようなものではなかろうか。「コーヒー抜き」のアレンジがTwitterでバズっていたのを覚えている方もいるのでは。
「コーヒー抜き」がバズったとか書くと、コーヒー入りが不評だったような印象を与えかねないが、それは筆者の本意ではない。スタバ版は「コーヒー入り(つまりはノーアレンジ版)」も好評だったはずだ。
コーヒーとレモン味を合わせる際に肝要(かんよう)なのは、ズバりコーヒー味とレモン味のバランス。スタバ版は、そこを上手く攻めていたと思う。「コーヒー抜き」がバズったのは、その虚を突くような頓智(とんち)の利いたアレンジ法自体の面白さもあったのではないだろうか。
・UCC版は如何に
ではUCC版はどうなのだろう。スタバのように繊細なバランスを保てているのか、それともルビコン川を渡り波乱を巻き起こすか。いざ!!
越えたぁぁぁああああああああああああ!!!
これは完全に超えた! 渡ったとか言うレベルではない。ルビコン川上空を音速で飛び越えた感がある。拮抗するコーヒーとレモネード! ややレモネード強めか!? ファミレスのドリンクバーでコーヒーとレモネードを半々で混ぜたヤツの味! 荒れる、荒れるぞッ!! 楽しくなってきたァァアアアアアアアアアア!!!!!
この予想には確信しかないが、いちおうTwitterにて「コールドブリュー レモネード」と検索してみよう。人々の反応は……いや、止めておこう。気になる方はご自分で検索して頂きたい。至ったのは新境地か、それとも魔境か。
とりあえず、2021年の「魔改造系コーヒー」界における優勝候補だと評したい。そもそも毎年エントリーがあるか無いかという世界なので、対抗馬が無ければこのまま優勝する可能性は高い。ちなみに、個人的には嫌いじゃない味だ。
参考リンク:COLD BREW レモネード、PR TIMES
執筆:江川資具
Photo:RocketNews24.