いきなりこんなことを言うのもなんだが、私(あひるねこ)は丸亀製麺でカレーうどんを頼みたいと思ったことが一度もない。いや、カレーうどん自体は好きなのだ。が……ここは丸亀製麺だぜ? もっと他にあるだろう、食べるべきうどんがよ!
てなワケで、基本的に丸亀のカレーうどんはスルーしてたんだけど、本日2021年9月3日に発売された新メニュー『トマたまカレーうどん』があまりにもウマすぎたんで、今回ばかりは私も熱い手のひら返しを繰り出さざるを得ない。あそ~れクルクルクル~。
・丸亀の新商品
私が思う丸亀製麺の絶対的ツートップ。それは『あさりうどん』と『鴨ねぎうどん』の二つである。両雄の魅力については過去に何度も語ってきたため、今回は省略させていただくとして、そこに本気で食い込んできたのが先述した『トマたまカレーうどん』なのだ。
お先に事務的なご紹介から済ませておくと、『トマたまカレーうどん』とは丸亀製麺と株式会社TOKIOの松岡昌宏さんが共同開発した期間限定メニューであり、価格は並690円、大800円、得910円となっている(すべて税込)。
注文するともれなく「ひと口ごはん」が付いてくるという嬉しい特典付きで、このごはんの使いどころについては後ほどお伝えしたい。ただし! 持ち帰りの場合、「ひと口ごはん」は付いてこないので注意してくれ。あくまで店内飲食の時のみの提供であるぞよ。以上、事務的紹介終わり。
・トマトベースのカレーだし
さて、カレーだし自体にアレンジを加えたという『トマたまカレーうどん』だが、まず驚かされるのは野菜の甘味と酸味だ。間違いなくカレーなんだけど、そのカレーを追い越しそうな勢いで熱く主張するトマトの旨みと存在感がスゴイ! 果肉がゴロっと入っているのも特徴だろう。
驚いているとその直後、今度は唐辛子の刺激が一瞬遅れてやって来ることで、口の中は一気に激辛祭りへと突入する。これはなかなか……いや、けっこう辛いな。一般的なカレーうどんと比べてかなりパンチが強いような気がするが、どこかスッキリした辛さで妙に後を引く。
・謎の中毒性
この “後を引く” ってのは『トマたまカレーうどん』全体にも言えることで、しばらくすると無性にまた食べたくなるというか、軽い中毒性みたいなものがこのカレーうどんにはあるように思うのだ。はッ! さては丸亀の野郎……カレーに何か盛りやがったな!?
非合法的なナニカの混入を感じ取った私は、使用されている材料をさらに詳しく調べてみた。その結果、刻みにんにく、おろししょうが、ごま油、カイエンペッパー、トマト缶、生トマト、白だし、溶き卵……などの存在が明らかに。マ、マジかよ……! どいつもこいつも、カタギしかいねぇ……!!
だが、これらのある種雑多な材料を組み合わせることによって、インドカレー屋のような本格的な味わいと、うどん屋ならではの “和” を感じさせる風味がうまく折衷しているのは面白い現象と言えるだろう。2次元が3次元になったくらい、味の奥行も増しているように思う。
とまあ、気取った書き方をしてしまったが、要はめっちゃウマいということである。個人的にはマジで『あさりうどん』『鴨ねぎうどん』の二強に迫る衝撃のウマさだったぞ。冒頭でカレーうどんを軽くディスってしまったこと、松岡さんにDASH土下座することで深く深く謝罪したい。
・ごはんを投入
さて、土下座の後は「ひと口ごはん」だ。だしをかけてカレーライス風に食べるのもいいが、私はというと断然リゾット推しである。つまり、残っただしにごはんをダイブ! リゾットというよりは雑炊だが(卵も入ってるし)、最後の一滴までカレーを楽しめるので満足度は高い。
それしてもあれだな。松岡さんが関わっていると聞くと、トマトを栽培する農園の土地から開墾してそうで余計においしく感じられるな。『トマたまカレーうどん』は10月下旬まで販売とのこと。皆さんには忘れないうちに鉄腕DASHしていただきたい。
参考リンク:丸亀製麺
執筆:あひるねこ
Photo:RocketNews24.