先日羽田空港に行ったところ、ANAのショップにてANAブランドなレトルトカレーを発見。全部で4種あり、1つはファーストクラスのカレー。もう1つはオリジナルカレー。残り2つはファーストクラスのシェフ監修のカレーだ。

ANAブランドのカレーというだけでも興味深いが、ファーストクラスのカレーだなんて言われたら食べるしかない。どんなブルジョアな味がするのか、試してみようではないか。

今回カレーをゲットしたのは、羽田空港内にあったANAの店。土産物や、ANA関連のグッズが売られている中で、このカレーを見つけたのだ。


真っ先に目に留まったのは、「ファーストクラスのカレーをあなたに。」という売り文句のポップが掲げられた「阿波尾鶏とマッシュルームのカレー(税込み853円)」。マストだろう。



そして傍には、「ANAファーストクラスシェフ監修」というポークカレー(税込み540円)。


同じく「ANAファーストクラスシェフ監修」なビーフカレー(税込み594円)も。シェフ監修なら、ほぼファーストクラスなクオリティでは? ということでこれ等もゲット。


ファーストクラスとは無関係っぽいのでどうしようか迷ったが、ANAオリジナルな「とびっきりカレーごろごろビーフ(税込み540円)」も押さえておくことに。


ちなみに阿波尾鶏、ビーフ、ポークの3種に関しては、3種セット(税込み1987円)が販売されていたので、個別にではなくセットで購入した。値段的には個別でもセットでも同じだ。

今回はこれ等をご飯とセットで食べて、それぞれのウマさを試していこうと思う。


・ごろごろ

まずは4種の中で唯一ファーストクラスとは無関係っぽそうな「とびっきりカレーごろごろビーフ」から。機内で提供されているらしいビーフコンソメスープを使ったカレーだという。


哀しいかな、今までの人生でANAの飛行機に乗ったことが無いので、そのコンソメスープがどんなものなのか知らない。でもまあ、ANAだしな。きっと美味いのだろう。湯煎で温めること5分。出来上がったのがこちら。


具材はそこそこ入っているもよう。


試しに、ある程度サイズのある具材をご飯の上に取り分けたのがこちら。レトルトということを考えれば、それなりに入っているのではなかろうか? マッシュルームは3つ確認できた。


食べてみると、ほのかに酸味を感じる。トマトだろうか? 今回食べた4種の中では、最も辛さ控えめ。コンソメについてはよくわからなかったが、後味に漂うフルーティ感が好印象。けっこう美味い


・ポーク

続いてはポークカレー。



食べてみると、サラっとしている。ルーの粘度は控えめだ。甘口というわけではないが、刺激のある辛さもまた感じない。


静かでマイルドな辛さが腰を据えている感じ。味は最初から最後までほぼ一定。醤油とウスターソースの風味を感じる。入っている豚肉は淡白だ。

派手さはないが、しっかりと作られていることが伝わる味わいだと思う。さすがはファーストクラスのシェフ監修。


・ビーフ

そしてビーフ。



口に入れると、真っ先に明確なビーフ特有の甘さが感じられる。しかし、甘口かな? と思ったコンマ数秒後に、バチバチと刺激強めな辛さが! トータルでは中辛レベルだが、緩急があるのが面白い。

そんな感じのことは箱の背面にも書かれていたのだが、マジにその通りだ。ルーに肉以外の固形の具材はほとんど見られないが、しっかりと溶けていることがわかる深みある風味。

ポークと比較すると、全く別のカレー屋のカレーじゃないかというくらいに方向性が違う。入っている肉はそこまで多くないが、レトルトとしては十分だろう。


同じビーフカレーでも、「とびっきりカレーごろごろビーフ」より数段上のウマさだと思う。これと比較すると、「とびっきり~」はオーソドックスなレトルト相応のクオリティだと感じた。こいつは並のレトルトを超える仕上がり


・ファーストクラス

そして最後はお待ちかね「阿波尾鶏とマッシュルームのカレー」。ファーストクラスのカレーだ。箱の裏の解説にも、「ANAのファーストクラスでご提供しているこだわりのカレー」とあるしな。



具材だけをご飯の上に取り分けてみたところ、けっこうな量のチキンが確認された。そして、マッシュルームも5個。


気になるお味は、端的に言えば上品。トータルの辛さはポークくらいなのだが、辛さの種類と感じ方が違うのだ。出だしは静かでマイルドながら、喉を通過するあたりでバチっと1発入れてくる感じ。

ルーの粘度は今回食べた中で最も高い。具材が溶けまくってドロッとしているのだ。


「辛い!」とか「肉!」とか、そういう分かりやすい武器で勝負するのではなく、使用されている素材の味を全て無駄なく味わわせるかのような塩梅。

これは非常に丁寧にバランスを追い込んだ仕上がりだと思う。手間かかってるんだろうなぁというのが味覚から伝わる。いかにもハイグレードな場で出てきそうなカレーだ。お上品と評したのはそういう理由。

ということで、空港で見つけたANAのカレー全4種を食べてみたが、いかがだっただろう。ちなみに個人的には、ファーストクラスのシェフ監修版のビーフが一番ウマく感じられた。

刺激的な辛さが好きなのでそういう結果となったが、もし控えめな辛さが好きなタイプだったら、ポークか阿波尾鶏の2択だっただろう。

ファーストクラスで提供されている阿波尾鶏がぶっちぎりのNo.1にならなかったのは意外だったが、逆に言えば、ファーストクラスのシェフは監修でもガチということだろう。

筆者のように好奇心で買っても損はしない仕上がりだ。ちなみに、空港に行かなくとも楽天のANA公式ギフトショップで購入できるぞ! 気になる方はポチってみてくれ!

参考リンク:楽天
執筆:江川資具
Photo:RocketNews24.
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▼ビーフとポークは、箱の表に描かれている飛行機の種類が違っていたもよう。裏面を読むまで意識しなかったぜ。それぞれの機体のトリビアが書かれているのが航空会社っぽい。

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