コロナ禍になっていろんな無人販売が急増したが、中でも相性がよかったのは餃子だろう。何しろ今でもその店舗数は右肩上がりで上昇中。こないだ田舎でも見つけたし、都内だと「またあった」的に結構な確率で遭遇するからだ。
そして先日、東京は杉並区の荻窪で新たに見つけたのが「ふくちぁん餃子」。どうやらココ、大阪発の餃子でこれまでなんと1200万個もの餃子を売り上げているらしい。ほほほ〜これは期待!
・大阪発の無人販売餃子
荻窪駅から近いところにある「ふくちぁん餃子」は無人販売とあって当然ながら24時間、年中無休スタイルで営業している。よく見たら店名は「ちゃん」でなく「ちぁん」。シャレとるなぁ〜と思ったのはさておき……
店内はこんな感じ。大きな冷凍庫があって餃子が所狭しとズラリと並んでいる。よくあるタイプといえばそうだから、餃子を買うにあたり困ることはないだろう。
餃子の特徴としては国産の豚肉と野菜を使用、そして高級小麦を使っていることで皮がモチサクなのだとか。「大阪NO.1」とも書かれているあたり、食べる前から期待が膨らむ。
・調理開始
ちなみに販売元の「ふくちぁん」は昭和51年創業のラーメングループで、今じゃ50店舗以上を展開している。ラーメンと同じくらい餃子にも力を注いできたようで、パッケージの文言からは味への自信がチラリ。
36個入りで1000円(タレは別売)だからお得な部類に入るが、どこまでコスパいい味になっているのだろう。作り方は基本形と言おうか。
焼いて蒸して……
ホイッ!
……とひっくり返して完成である。匂いに加えて見た目もめちゃめちゃウマそう! それでは当編集部の餃子マニアである編集長のGO羽鳥と私に見せてもらおうか、1200万個も売れた味とやらを!
・そのお味は?
なお、我々は「何もつけずに食べて美味しくてこそ」という考えを持つ餃子過激派なので別売のタレは購入していない。はたしてプレーンでどこまでウマいのか、先に羽鳥から食べてみたところ……
おっ……おおっ……うむぅ……おっ……と考えこむように うなる羽鳥。どうした? どうしたんだい、羽鳥ちぁん!?
羽鳥ちぁん「ウマいねぇ」
羽鳥「ウマいんだが、そして自分で言うのもなんだが、俺の焼き方が上手ってのもある。しかしながら、まず皮がウマい。そしてね、味がきちんとありますね。さっぱりしていて、肉汁もちゃんと出る。一言でいうならど真ん中な餃子だね」
羽鳥「あと、これはタレがあった方がおいしい餃子かも。だからこそ醤油系のタレが売ってたのかもなぁ。ニンニクはそこまで主張してこず、生姜もわずかしか感じないから食べやすいよ」
──とかなりの好印象。続いて私も食べてみたら、羽鳥の言うように皮のパリパリ具合が最高にウマい。パリッとしていない皮の部分はワンタン的な感じで、王道な餃子を突き進んでいるように感じた。これはよき!
・総評
中身の餡は普通で突出こそしていないが、逆にそれが老若男女どんな人でも合うのではないだろうか。その後、酢とポン酢で食べてみたらどちらとも合ったため、きっとタレでもいいパフォーマンスはしてくれるはず。
どこか特徴があるというよりは卒なくプレーをこなす上手な選手だった「ふくちぁん餃子」。いろんな無人販売所があるなか、これは正直上位ランク。1個あたり約27円と安いし、近場にあって安定した餃子を食べたいときは迷わず買ってよしだ。
参考リンク:ふくちぁん餃子
執筆:原田たかし
Photo:RocketNews24.