コンビニのチキン系ホットスナックと言えば、ファミリーマートやローソン、セブンイレブンのそれが有名だが、実はミニストップの新商品がすさまじいことになっているのをご存知だろうか。筆者もつい最近食べたばかりなのだが、その商品の名は「無限から揚げ」という。
一応断っておくと、無限にから揚げが提供されるわけではない。いくらミニストップでもそんな超常めいた技は繰り出せない。とはいえ、同商品が相当に突出していることは確かである。以降より詳しく紹介していきたい。
「何個でも食べたくなる」という意味で「無限から揚げ」と名付けられたその商品は、2023年5月12日よりデリバリー限定で販売が開始された。出前館やUber Eats、Woltを通じて注文することが可能だ。
何より注目すべきは、18個入りで1500円という、はち切れんばかりの太っ腹ぶりである。このご時世、1個当たりの価格が100円を切っているのは相当珍しいと思う。
実際に注文してみると、バーレルに詰まった状態で大量のから揚げが届く。このバーレルという容器が幸福以外を運んでいるのをつくづく見たことがない。
まばゆい茶色にうっとりとしながらも辛うじて観察眼を働かせると、個々のサイズが極端に小さいわけでもなく、十分にひしめき合ってくれていることがわかる。この猛烈な暑夏においては、海水ではなく唐揚げの海に浴するのも一興どころか愉悦である。
そして欲望のままに衣に歯を立てたなら、食感がかなり軽めであることに気付く。太っ腹ぶりが第一の特徴だとすれば、第二の特徴は食べやすさだ。
ミニストップ曰く、薄い衣で鶏肉を主役として引き立てつつ、香辛料による余計な味付けはせずに仕上げたとのことで、即ちそうしたこだわりこそが「何個でも食べたくなる」と謳う所以である。
では淡白な味わいなのかと言えば決してさにあらず、濃厚さもジューシーさも抜かりなく備えている。それでいて装いがシンプルゆえに食べやすい。巧妙である。
重厚なサクサク感を求める人には物足りないかもしれないが、ただひたすらに、美味しいから揚げを大量に摂取したいジャンキーには自信をもってお勧めできる商品だ。
むろん誰かと分かち合って食べるのもよいが、その場合はジャンキー同士で組まない方がよい。ほぼ確実に不和が生じる。
何せから揚げ好きであれば、バーレルの底がちらほら見えてくる段階になっても全く飽きが来ない代物だ。筆者がそうであったように。
いやはや、これはもう、から揚げ界に大きな一石が投じられたと言ってよいのではないか。ミニストップには未来永劫「無限から揚げ」を提供していてほしいものだが、そんな超常は望むべくもない。であれば今この時に感謝しつつ、食らいつくのみだ。
参考リンク:ミニストップ ニュースリリース(PDF)
執筆:西本大紀
Photo:Rocketnews24.