自分が大切に乗っている車の模型が発売されたとしたら、おそろいのカラーが欲しくなるのは自然なことだろう。財布さえ許すのであれば全色コンプリートだってしたい。

ダイハツの軽トラック『ハイゼットトラック ジャンボ エクストラ』に乗っている筆者なのだが、先日、まさにそのガチャガチャを発見してしまった。

これは運命。全色そろえるまで帰れない! そう思いながら挑戦したところ……まさかの結果が待っていた。

・ハイゼットトラックのガチャガチャ

こちらが筆者の愛車であるハイゼットトラック ジャンボ。

購入して2年目で、アウトドアライクな『オフビートカーキメタリック』のカラーがめちゃめちゃ気に入っている。

もともとトミカやプラモデルを探してはいたのだが、なぜかスズキのスーパーキャリイ(同じく軽トラ)しか発売されておらず、悲しく思っていたのだ。


そして、こちらが先日発見したガチャガチャ。

1 / 64スケールで再現度も高そう、そして1回あたり400円と模型にしては格安だ!

全7色の純正カラーのうち トニコオレンジメタリックを除く6色がラインナップされており、中でもカーキは看板的なカラー。

もちろん狙うはカーキなのだが、軽トラックを愛するドライバーとしてはどの色が当たっても嬉しい。コンプリートを狙ってもいいかもしれないな。



ってことで、まずは記念すべき1回目。

硬貨を入れてハンドルを回すと、


これは……ホワイトかな?


カプセルを開けてみると、パーツが1~3個ずつ小分けの袋に入っている。

車の形がそのままガチャガチャから出てくるんじゃなくて、プラモデルみたいに自分で切り分けて組み立てるタイプなんだね。


テンポよく行こう。2回目は……


アイスグリーンだ!

爽やかで可愛い色だけど、実車ではまったく見かけたことがない。

いい意味で軽トラっぽくなくて個性的だが、逆に言えば軽トラを求める人があまり好まないカラーなのかもしれない。


どんどん行こう。3回目は……


ファイアークォーツレッドメタリック!

タントなどの乗用車で人気のカラーで、ハイゼットの場合はジャンボエクストラ(ハイグレードタイプ)のみの限定色だ。アイスグリーンと同様に、筆者はまだ実車で2台ほどしか見たことがないレアキャラ。


4回目。1600円使ったと考えるとそろそろ手が震えそうだが、カーキが出ないのだから仕方ない。


結果は……ブラックマイカメタリック!

個人的な意見ではあるが、農業系よりも林業・建築系の人が多く乗っているイメージがある。

荷台にかけるカバーの色で遊んでもカッコよく決まるので、軽トラの中では比較的若い方も乗りやすいだろう。ただし、頻繁に洗車をしなければ砂ぼこりが目立つのは玉にキズだ。


ここまで順調に4色がそろってしまった。もしかしてストレートにコンプリートもあり得るんじゃないかしら、なんて期待が高まる。


しかし……ここに来て5回目はホワイト!


6回目はアイスグリーン!!


軽トラックの王道カラーであるブライトシルバーメタリックと、趣味用途では一番人気&筆者の愛車カラーであるオフビートカーキメタリックが出ないのだ。

もしや人気色を少なくして購買欲を高めようとしているんだろうか? なんて、悔しさのあまり陰謀(いんぼう)論めいたことまで考えてしまう始末だ。



既に両替していた硬貨はすべて使い切ってしまっている。キリがなくなりそうなので次回が最後と決め、500円玉を両替した。


たのむ、私の右手。どうかカーキのハイゼットトラックをわが手中に!


うおおおぉぉぉぉぉ~~~~~ッ!!!!!!

…………。


アイスグリーンでした。

チクショオォォぉ~~~~ッ!!!!!!


ガチャガチャを回している時はアドレナリンが出ていたのだが、帰り道の車ではすっかり燃え尽きた気分であった。

冷静になって考えると、こんなにたくさん軽トラックのプラモデルを買ってどうするんだろう。


自分の車のカラーも出なかったのに、一体何をモチベーションにして組み立てればいいんだろうね?



・ハイゼットトラックを組み立てよう

数日後、気を取り直してハイゼットトラックを組み立てることにした。冒頭で「どの色が当たっても嬉しい」と自分が言っていたんじゃないか。


説明書は紙1枚でシンプルだが、パーツ数も少なく着色もないため支障はなさそう。

ただし小さな部品が多いため、(説明書裏の注意点にも書かれている通りなのだが)15歳未満にはあまり向いていないだろう。特に手に持ったものを口に入れてしまう年齢の子どもには厳禁だ。


パーツをランナーから切り離してバラバラの状態にしたら、


説明書の図の通りに組み立てていく。

接着剤ナシで作ることは可能だが、ヘッドライトやフォグランプといった部品が脱落しやすいため、個人的には接着剤も用意しておくことをおすすめしたい。


完成したのが……コチラ!

「これが400円でいいんですか?」と聞きたくなるようなハイクオリティ。タイヤも動くし、ヘッドライトも可愛いし、意外にイカついグリルも完全再現されている。

小さいのにちゃんとハイゼットトラック ジャンボ エクストラ! 全国のファンが大喜びで買い求めちゃいそうだ!!


そして4色そろうと、こう!

うわぁ~~っ、めちゃくちゃ可愛い! カラフルな車体が並ぶと可愛さ100倍だぁ!! ……なんて喜ぶ心の中で、同時にポタポタと水滴が落ちて染みるように後悔が広がってきた。

やっぱりカーキが出るまで買い続けるべきだったのかもしれない。自車カラーは必須じゃないか?



・無理やりコンプリートしてみた

買えなかったことを悔やみ続けても仕方がない。今の自分にできることをするしかない。


ってことで塗料を調色して塗って、


乾かして、


組み立てて、


これでどうだ!?!?


先ほどのコレクションと並べれば……無理やり全色コンプリートじゃいっ!!!!


6色すべて揃った姿は圧巻。心の中で達成感とともに、子を見守る親のような充実感が芽生えた。

手元にはもう1台分のセットが余っているため、近いうちに唯一ガチャガチャにラインナップされなかった純正色、トニコオレンジメタリックも自家塗装して作ってみようかな。

膜厚(まくあつ)の分パーツが太くなってしまうため、この記事を読んで真似をする場合は 特に荷台ゲートの連結部分が折れないように気を付けてくれよな!

参考リンク:1/64PLUS ダイハツハイゼットジャンボ
執筆:高木はるか
Photo:RocketNews24.

▼実はパーツのうち1つに不良があったのだが、メーカーに電話をしたら新しいパーツを郵送してもらえることになった。万が一同じトラブルが起きた方もご心配なく。まずはお客様相談室へ連絡をしてみよう!

▼こちらが正しいパーツ。上のパーツは途中で樹脂が足りなくなっちゃったのかな?