マムズタッチ──。その名を聞いてピンと来たあなたは相当な韓国ツウ。マムズタッチ(MOM’S TOUCH)とは韓国で1400店舗以上を展開する、韓国No.1バーガー & チキンブランドのことである。
そのマムズタッチが期間限定で日本に初上陸! 果たして韓国No.1だというその実力とは? 今後、日本への本格進出はあるのか? 主要な商品を片っ端から食べてきたのでご報告したい。
・3週間のみ出店中
2023年10月20日(金)から11月9日(木)までの約3週間、渋谷にポップアップストアを展開中のマムズタッチ。韓国ではマクドナルドやロッテリアをも超える店舗数を誇る、人気No.1バーガー & チキンショップである。
発表によれば『マムズタッチ』は、韓国で “神コスパブランド” として知られ、注文直後に手作りされるバーガーの圧倒的な味とボリュームが特徴だという。また「日本市場への本格進出を見据えている」とのことだ。
2015年、外苑前に「シェイクシャック」がオープンして以来、日本には多くのファストフード店が上陸したが、そのシェイクシャック以外は伸び悩んでいる印象が強い。『マムズタッチ』が日本に本格上陸したところで、果たしてやっていけるのだろうか?
それを確かめるべく渋谷のマムズタッチに直行! ぶっちゃけマムズタッチのことは全く知らず、私自身もちろん食べたことはない。さあ、韓国No.1バーガー & チキンブランドの実力を見せてみるがいい。
で、渋谷のマムズタッチはしっかり行列が出来ており、結局30分ほど並んでから入店した。テイクアウトは不可となっており、注文はQRコード制となっている。
今回は店にあった主要な商品を全てオーダー! 以下でそれぞの価格と味をお伝えしよう。
・サイバーガー(370円)
人気No.1だというサイバーガーは、とんでもなく衣がザックザク。甘めかと思いきや、後口がほんのり辛いソースとの相性も良好だ。またピクルスが1枚ではなかったところも好印象。日本ではありそうで無い味のチキンバーガーだ。
・グリルドビーフバーガー(590円)
パティのやわらかさが特徴的なバーガー。どちらかと言えば「肉汁ドバドバ & 肉の旨味がすごい系」ではなく、イナナウトやファイブガイズのような「シンプルなハンバーガー」といったところか。マクドナルドとは一線を画している。
・フライドチキン(250円)
フライドチキンはいずれもしっかりとした衣で、ザクザクとした食感。ケンタッキーとモスチキン、そのどちらにも似ていないが、フライドチキンとしては余裕でウマい。個人的にはケンタッキーより好きでモスチキンよりは劣るが、これは好みの問題であろう。
・ソイガーリックチキン(350円)
にんにく醤油のソースを絡めたフライドチキン。目が覚めるほどのにんにくは超強烈で “韓国のチキン感” がバリバリした。男性には非常に好まれそうな味ではあるものの、デート中だと歯磨き必須なほどにんにくがすごかった。でもウマい。
・ヤンニョムチキン(350円)
見た目とは裏腹に、とても甘めのヤンニョムチキン。ある意味かなりスタンダードな味わいで「そうそう、ヤンニョムチキンってこんな感じ」と思わずにはいられなかった。個性的というよりは、万人受けしそうな味付けである。
・ケイジャンポテト(270円)
衣の食感はスシローのフライドポテト寄りで、揚げたてはかなりウマい。そこまで強くないスパイスもじゃがいもの風味を邪魔していなかった。いわゆる “シューストリング” とは違う個性的なフライドポテトだ。
・率直な感想
全てを味見して私なりに出した結論は「日本でもそれなりにやっていけそう」ということ。ソイガーリックチキンとヤンニョムチキンのプラス100円はやや割高感があったものの、渋谷や新宿など主要な街にマムズタッチがあっても全然おかしくはない。フードコートとかね。
一方でマクドナルドを始めとする主要なファストフード店ほどの店舗数を展開できるとは思わなかった。最大の理由は日本における「チキンバーガー」の需要がさほど高くないこと。看板メニューの「サイバーガー」は美味しかったが、やはり日本のハンバーガーはビーフなのだ。
それでも近い将来「マムズタッチ、チラホラ見るね」となっているくらいのポテンシャルは秘めているのではないだろうか? 韓国No.1バーガー & チキンブランドの実力はよく伝わって来た。ファストフード店としては平均以上のクオリティと言ってよいだろう。
というわけで、もしかしたら日本に本格上陸を果たすかもしれないマムズタッチ。渋谷のポップアップストアは11月9日(木)までの営業なので、気になる方はお早めにどうぞ。
・今回ご紹介した飲食店の詳細データ
店名 マムズタッチ ポップアップストア
住所 東京都渋谷区道玄坂2丁目5-8(ZeroBase渋谷)
時間 月~木・日10:00~22:00 / 金土10:00~0:00
参考リンク:PR TIMES
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.