ええい、遅いぞ! 遅すぎるぞ!! 何の話かというと、今年も残り1カ月を切ったというのに『ヴィレヴァン福袋2024』の発表が無いのである! 最近では10月に福袋の発表をする企業も少なくないというのに、我らがヴィレヴァンは何をしとるんじゃ!!

まさかとは思うが、ゴミ過ぎて2度と福袋を販売しないとか……? おいおい、いくらゴミでもヴィレヴァン福袋が無くなったら超困る! すげえ寂しい!! こうなったらヴィレヴァンの担当者に問い合わせるしかあるまい……!

・別名「ゴミ袋」

福袋が “見える化” して久しい昨今、いまだに「中身がわからないドキドキ感」を味わえるヴィレヴァン福袋。昨年は10種類もの福袋を発売し、日本中を戦慄させたことは記憶に新しい。

……要するにゴミなのだが、それでも古き良き福袋文化を踏襲しているのはヴィレヴァン福袋しかあるまい。なのに『ヴィレヴァン福袋2024』の発表がないとはどういうことなのか? まさかクレームが多すぎて心が折れちゃったとか……?

万が一にもヴィレヴァン福袋が販売されないとなると、正月を迎えるどころの話じゃ済まされねえ! というわけで、ヴィレッジヴァンガードの結構えらい人に問い合わせてみることにした。


・売るのか売らないのか、どっちなんだい!


──ちょっとーーー! まだ発表が無いんですけど『ヴィレヴァン福袋2024』は販売しますよね……?

「フフフ。はい、今年も販売させていただきます。もう間もなく発表できる予定ですので楽しみにお待ちください……。」

──よかった、ちょっと安心しました。ちなみに今年は何種類なのでしょうか?

「フフフ。現段階で具体的な商品数や価格はお伝え出来ないんですが “よりスケールアップしている” とだけお伝えしておきましょう。フフフ」

──なんと! 10種類以上もゴミ袋をまき散らすとは……!! というか、今年は巨大なぬいぐるみは入ってますか?

「フフフ。どうでしょう? 入っているかもしれないし、入っていないかもしれませんね。それも込みでお楽しみいただければ。フフフ」



・意外すぎる事実


──それは確かにそうだ。聞いた私が野暮でした。ところでヴィレヴァン福袋ってどんな基準で作られているんですか?

「フフフ。実はかなり長いスパンをかけて準備しています。例年3月くらいから選定が始まり買い付けを行います。9月くらいには実際に袋詰めして形を整えていますね」

──なるほど。中身を選定するときの基準などはありますか?

「そうですね……フフフ。やはり笑ってもらえるもの、いらねーと言ってもらえるものは基準の1つではありますね」

──選び抜かれたゴミ……というワケですか?

「はい、我々が福袋で誇れることは “売れ残りは1つも入れていない” ということです。あんなにいらないものばかりなのに、全て買い付けをして福袋に詰め込んでいるのです!」

──!!!!!!


「なかなか伝わらないことは百も承知ですが、ヴィレヴァン福袋は原価が高いのです。つまり我々はリスクを冒してゴミを売っているのです


──やだ、カッコいい……!

「例年同様、ヴィレヴァン福袋2024もかなり気合いが入っていますので、ぜひ発表をお楽しみにお待ちください」

──わかりました! 正月から僕を地獄に叩き落してください!!



・名言誕生

まず心配は杞憂だったようで『ヴィレヴァン福袋2024』は販売されることが判明した。もう間もなく『ヴィレヴァン福袋2024』に関する正式なアナウンスがあるとのことだ。

それにしてもヴィレヴァンの福袋に賭ける情熱ときたらカッコ良すぎやしないだろうか? 中でも「我々はリスクを冒してゴミを売っている」は名言に認定して差し支えないハズ。さすが俺たちのヴィレヴァンだぜ……!

もちろん当サイトでは『ヴィレヴァン福袋2024』を全種類購入し、つぶさにその中身をお届けする予定だ。ヴィレヴァンがリスクを冒してまで売るゴミの詳細は、正月早々明らかになることだろう。震えて待たれよ。

取材協力:ヴィレッジヴァンガード
執筆:P.K.サンジュン
Photo:Rocketnews24.