妙に気温の高い日が続いた今年の日本列島は、秋をすっ飛ばして本格的な冬に突入しつつある。屋外ももちろん寒いが、冷え性にとっては「眠る直前の足の冷たさ」も、シャレにならないほど切実な問題だ。
そこで今回は昔ながらのポカポカグッズ「湯たんぽ」をご紹介しようと思う。というのも、私と同じ冷え性の知人から「無印の湯たんぽがいいよ」と小耳に挟んだのである。
・眠れない寒さ
冷え性の方以外は理解できないかもしれないが、突き詰めると冷え性は「眠れない」のが最も困る。湯上りに靴下を履くのはあたり前だが、靴下ごときでは保温しきれないほど冷え性の足は急速に冷たくなっていくのだ。
物心がついたときから冷え性だった私は、昔から足が冷たくて眠れずよく足湯をしていた。足元だけの電気カーペット的なものを買ってもらったこともあるし、湯たんぽを使っていた時期もある。
その昔、湯たんぽは「金属製」や「陶製」だったようで、私はゴム製の湯たんぽを使用していた。お湯の温度で足を温めるシンプルな構造ではあるものの、確実な温かさが約束されている点は非常に心強い。
・本体とカバーが別売り
さて、無印良品の「湯たんぽ」はポリエチレン製で、大・中・小の3サイズ。それぞれ価格は990円、790円、690円だ。また各サイズともに専用のカバーを別売りしており、価格も湯たんぽ本体と同一となっている。
今回は湯たんぽ本体とカバー、どちらも中サイズを購入した。パッと見は一般的な湯たんぽと変わらないように見えるが、無印の湯たんぽは何が優れているのだろうか?
ちなみに説明書にはくどいほど「低温やけど」について記載されていることから、無印的にはどうにかして低温やけどを避けて欲しいらしい。そのために容器が半透明で、水と熱湯のメモリが目視で確認できるようになっていた。
具体的には容器にラインが引いてあるだけなのだが、まずはラインまで水を入れて残りは熱湯を注ぐ。その本体に専用のカバーをかけると、ちょうどいいコンディションの湯たんぽが完成するというワケだ。
・デビュー向きかも
昔使っていたゴム製の湯たんぽは勘で熱湯を入れていたため、これは確かに便利。初めて湯たんぽを使う方でも、失敗する可能性はかなり低いのではなかろうか? 湯たんぽは失敗すると、熱々やヌルヌルになってしまうのである。
効果としては「湯たんぽだから温かい」としか申し上げようがないが、足元がぬくぬくでスッと眠りに落ちてしまった。気付けばベッドから蹴り出されているのが湯たんぽの宿命だが、就寝時に足を温める効果はバッチリだ。
効果としては一般的な湯たんぽとさほど変わらないものの、無印の湯たんぽは使いやすさ的に「湯たんぽデビュー」の方に向いた湯たんぽと言えるかもしれない。原始的な構造ではあるが、湯たんぽの温かさは本当に頼りになる。
なお、オススメしてくれた知人によると、無印の湯たんぽは定番商品だが店舗やタイミングによっては売り切れることもあるんだとか。特に冷え性の方はぜひ参考にしていただきたい。
参考リンク:無印良品
執筆:P.K.サンジュン
Photo:Rocketnews24.