千駄木腰塚といえばコンビーフが有名だが、ハムやソーセージ、ステーキなどお肉を全般的に扱っている。基本的にどれも “いいもの” で、贈答用にも使えるイメージ。
デパ地下で見かけることも多く、ブースの前を通るとき私はほぼ必ずショーケースに目がいってしまう。つい先日もそうで、見るからに美味そうなソーセージを眺めていたら……え? 福袋も販売しているの?
・即予約
腰塚の福袋は2種類あり、5500円と8800円。どちらも中身は事前に分かっているので、ギャンブル要素はない。
結局のところ、ガチで欲しい福袋を求めるとこういうところに落ち着くのだ。
何が出るかわからないのは確かに楽しいけれど、美味しいものを食ってる時間の方がもっと楽しい。福袋企画をやる身としてはちょっと悲しいが、事実である。
その点に気づいた時点で、私の中で買う以外の選択肢は無かった。ただ問題は、5500円と8800円のどっちにするか。悩んだので店員さんに「どっちの方が人気ですか?」と聞いてみると、店員さんはこう言った。
店員さん「うーん、そうですね。8800円の方にはコンビーフが入っておりますので……」
それから数日後の2024年1月2日、私は腰塚の8800円福袋を抱えて電車に乗っていた。ちょっと重いが、持ち運びは苦ではない。むしろ、その重さが心地いい。
家に帰り、開封の儀。すると……
圧巻。いちおうリストで書き出しておくと、こんな感じだ。
【千駄木腰塚の福袋(8800円)の中身】
・自家製コンビーフ(400g)
・セミドライソーセージ(400g)
・パテ・バスク(190g)
・ハモン セラーノ(スペイン産生ハム / 100g)
・ジャンボンセック(フランス産生ハム / 70g)
・イベリコサルシチョン(スペイン産サラミソーセージ / 45g)
・オランダゴーダ(ナチュラルチーズ / 40g)
・コレかけNo.11(タレ 300ml)
事前に中身を知っているから何も驚くことはないのだが、腰塚の商品がこれだけ揃うとさすがにテンションが上がる。
・想定外のこと
さっそく食べようとしたところで、1つ想定外のことがあった。想定外というか、ただ私が知らなかっただけなのだが……
ぶっといサラミみたいなヤツ(セミドライソーセージ)の賞味期限があと10日ほど(1月11日まで)だったのだ。
加工肉の賞味期限はそこそこ長いという勝手なイメージがあったので油断していた。さらに……
看板商品のコンビーフは、賞味期限が切れるまで3週間ちょい。
どっちもサイズが大きいから、何日かに分けて食べることになるだろう。で、それを食べるとなったら、当然飲む。食べ物を最大限美味しく味わうために、いわば礼儀として飲む。
つまるところ、セミドライソーセージやコンビーフを賞味期限までに消費しようと思ったら、何日間かに渡って飲むことになる。しかも……!
パテ(豚)の瓶なんかも入っているではないか。瓶詰めだから賞味期限は3年以上あったが、3年も待つのは豚に申し訳ない。開封して味見してみたところ……
レバー感が強くて、めちゃくちゃお酒に合いそう。分かってたけど、やっぱり合いそうだ。
他にも生ハムなどがあり、まとめると……
福袋に入っていたものを全て美味しく味わおうと思ったら、私の計算では大体2月頭まではベロベロな夜を過ごすという答えになった。
・いくらお得?
ちなみに、私が買った8800円福袋に関して、店員さんに「いくらくらいお得なんですか?」と聞いてみたところ、「中身はざっと1万円以上の価値があるので、少なくとも2000円はお得」とのこと。
当サイトでこれまで紹介した2024年の福袋の中では正直そこまでお得度が高いとはいえないが、幸福度はめちゃくちゃ高い。今はもう売ってない可能性が高いので、来年の候補にどうぞ。
参考リンク:千駄木腰塚「2024年新春福袋のご案内」
執筆:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.
▼スペイン産生ハム(ハモンセラーノ)の賞味期限は2024年8月6日まで。これみたいに比較的賞味期限が長いものもあれば……
▼セミドライソーセージ(1月11日まで)や……
▼コンビーフ(1月26日まで)などは短め。
▼あと、フランス産生ハム(ジャンボンセック)は2月27日まで
▼スペイン産サラミソーセージ(イベリコサルシチョン)も同じく2月27日まで
▼このタレはすき焼きの割下とかに使えるとのこと
▼セミドライソーセージ
▼コンビーフはご飯に乗せても美味い。っていうか、ご飯に乗せるのが王道的食べ方。マヨネーズと黒胡椒をあわせるのがオススメだ