令和の化粧品で最大のヒット商品は間違いなくKATE(ケイト)の「リップモンスター」である。
マスク時代の2021年、口紅の需要が落ちまくっていたにも関わらず、品切れになるほどの大ヒット。1年近く買えない状態が続いたと思う。
今でも新作が出るたびに、即完売を繰り返しているのだが……2024年4月16日に発売された新色はまさかの「苔色モンスター」と「鉄色モンスター」である。
「リップモンスター 苔色・鉄色」って、「ポケットモンスター サン・ムーン」みたいな響きである。気になるのでさっそく買ってみた。
・KATE リップモンスターカラートナー(1650円)
いちおうざっくり紹介すると、ケイトの「リップモンスター」は落ちない口紅である。
最大の特徴は、長時間うるおいを保ちながら色もキープするというつけ心地の良さ。マスクをしたり食事をしたりしても落ちない。
さらに、洒落感のある絶妙なカラーバリエーションに、「陽炎」や「誓いのルビー」といった独特のネーミングも人気を後押しした。
その新作が……まさかの「苔色モンスター」と「鉄色モンスター」である。さすがにモンスターすぎるだろ。
・鉄モン・苔モン
実際のリップの色も、苔色はエナドリみたいな色だし、鉄色は完全にメカニックなグレーである。
そのまま口に塗ったらシザーハンズみたいな顔色になるんじゃないか……と不安に思う人もいるだろうが。ご安心を。
見た目のわりに発色は薄め。
この商品は、口紅の上から塗って色味のニュアンスを変えるコントロールカラーなのである。
苔色モンスターを重ねると、ミルキーなくすみカラーに、鉄色モンスターはダークなスモーキーカラーのリップになるのだという。
・実際に口紅の上に重ねてみる
んじゃ、実際にどんな感じにニュアンスが変わるのか、試してみたいと思う。ベースに選んだのは、リップモンスター17「神秘の薔薇園」というローズレッドのリップ。
まずは腕の上でスウォッチ。
微妙に色が変わったのわかりますかね。苔色を重ねたらちょっとだけ黄味がプラスされて、鉄色を重ねたら少しトーンが落ちてるんですよ。
あまりメイクしない男性からしたら「全部同じような色やん」と言われそうだけど、この微妙な色の違いが顔色に大きく影響するんだよね!
アンミカは白は200色あるって言ってたけど、多分ピンクも1000色くらいある。
ちなみに、ティッシュオフしてもこれくらい色が残ります。
次は腕じゃなくて、口に塗ってみますよ。自然光&無加工です。
まずはリップモンスター17番を単体で塗ったときから。
次にリップモンスター17番の上に苔色モンスターを塗った場合。黄味とくすみ感がプラスされて少し肌なじみが良くなる感じ。
そしてリップモンスター17番の上に鉄色モンスターを塗った場合。青みがプラスされてリップの色がワントーン落ちる感じ。
苔色・鉄色を両方重ねたらこんな感じ。全体的に鮮やかさが落ちて、今どきっぽいくすみカラーになる感じがしますな。思ったより使いやすい……!
上に重ねることでリップが落ちづらくなるのも地味に便利。
ただ、時間が経つと塗りたてのときより色が暗くなってしまい、下手するとブル中野とか北斗晶みたいなリップになってしまうので注意が必要。
・いろいろ使える
これひとつ持ってると、手持ちの飽きたリップとか、買ったら微妙に似合わなかったリップが復活するかもしれないなあと。
あとは、化粧マニアの間でときどき話題になる「なぜかリップが見たままの色に発色しない人」なんかは1本持っておくと便利そう。
あとは、メンズメイクで唇の赤みを抑えたい時とかにも使えるんじゃないかしらん。
ちなみに、苔色モンスターと鉄色モンスターを単体で直接唇に塗ると、めちゃくちゃ顔色の悪い人になります……。
あくまでも口紅のニュアンスを変えたいときに使う感じ。
しかし、こういう攻めた商品って売れてるケイトならではの勢いを感じますな。久しぶりにメイクの面白さを感じた商品でやんした。
ちなみに数量限定品なので気になる方は見かけたらぜひ購入を。