あれっ、意外と価格差があるものなんだな。そう思ったのは冷凍食品コーナーで、ニチレイと味の素のエビピラフが隣同士で置かれていたのを見たときだった。

もちろん、店舗によって価格は異なるものだが、明らかに差がつけられている……! ニチレイが399円なのに対し、味の素は355円。その差、44円なり!

・44円の違い

なんだたった44円か……と思うのは金持ちだけでよろしい。止まらない値上げラッシュのなか、同じ冷凍食品で同じエビピラフだというのを考えたら「たかが44円、されど44円」なのである。

一体何があって44円。味か……いや、もしかしたらこのお店なりにニチレイの方が高くても売れるとかデータがあるのかもしれない。とにかく、気になったので食べ比べてみることにした。

まずは基本的な情報をチェックしておこう。容量はともに450g(ニチレイはキャンペーンで30g増量中)で米も国産米と同じ。

野菜の方はニチレイが「たまねぎ、コーン、にんじん、ピーマン、インゲン」。対する味の素は「にんじん、スイートコーン、さやいんげん、たまねぎ、赤ピーマン」てなところだ。似ているようでちょっと違う。


そして皿に出したらこんな感じ。パッと見だとニチレイの方がコーン多めな仕様に見えるも、どちらも具だくさんで消費者には嬉しい限りである。

ちなみにエビはともにゴロゴロ入っているとは言いづらい。まぁエビを入れすぎると割りに合わないのだろう。



・ニチレイのエビピラフ

さて、それでは実食。同じ環境で食べ比べるため、同時に1枚の皿へと盛ってレンチンした。そして待つこと数分──

見た目的にはそう変わらず。しいて言えば、先ほど書いたコーンの多さくらいだろうか。先に高いニチレイから食べてみたところ……


全体的にクリーミーで、不思議とどこかシチュー感もある。じわりと旨味が広がっていくような味はさすがニチレイ。とても冷凍食品とは思えない。

んでもってコーンが多いのも納得。この食感がアクセントになることでクリーミーさをまろやかにしていた。


・味の素のエビピラフ

続いて味の素。同じエビピラフだし、てっきりそんなに変わらないのかなと思っていたのだが……全然違って驚いた。

味の素はほのかなバター風味でニチレイほどクセがない。味付けも軽めなので食べやすい印象を受けた。

で、ニチレイと違っていたのはバターの匂い。これは原材料に「焦がしバター風味油」が入っているからだろうか。お互いに「うちはこう!」的な方向性があって興味深い。



・好み次第

というワケで同時に食べたら「同じエビピラフながら味が違う」から44円の違いがあるかは分からなかった。よって、最終的には個人個人の好みといったところか。

なお、程よく入っているエビの味、大きさはそう変わらないように感じた。そりゃエビはエビだからそうかという気もするけど参考までに。

執筆:原田たかし
Photo:RocketNews24.

▼ニチレイの原材料

▼味の素の原材料