大久保エリアといえば、K-POPや韓流スターのショップや韓国料理店がひしめき合い、今や原宿並みに若者の人気スポットになっているがエスニックの激戦地でもある。
「ガチ中華」と言われる本場の中国料理店、タイ料理店、ベトナム料理店、ネパール料理店、バングラデシュ料理店など、選択肢も多い。そしてそれらの飲食店が食材を仕入れる食材店も豊富にある。
・本場の食材&惣菜が並ぶ「ここはミャンマー」
そんな大久保エリアに6月30日にオープンしたのがガチ系ミャンマー食材店。その名も「ここはミャンマー Asia Foods&Myanmar Grocery Store」。
大久保通りから路地に入って1~2分ほど。大久保通りからは目視できないものの、近づくとミャンマー国旗と真っ赤な外観が目に入ってくる。
近隣の高田馬場に在日ミャンマー人のコミュニティがありミャンマー料理店や食材店の激戦区、「リトル・ヤンゴン」として知られていたが、いよいよ大久保エリアにも “ミャンマー食” が進出してきたようだ。大久保は高田馬場や早稲田の徒歩圏内というのも大きいだろう。
・“現地感全開” ウィンドウショッピングしているだけで異国気分に
筆者は10年ほど前に一度だけ最大都市・ヤンゴンを訪れたことがあるが、本場の雑貨店を彷彿とさせるこぢんまりとした店内には缶詰や
インスタントヌードルなどが並ぶ。
近隣国のタイやベトナム食材店とも違うパッケージにビルマ語が踊る商品ラインナップが楽しいし、異国気分を味わえる。
店員さんによると、フルーツのピクルス系やドライフルーツはミャンマーの若い女性に人気があるという。
干し魚もやや割高だが、こういった商品があるからこそ日本でも本場さながらのミャンマー料理を味わうことができるのだろう。
ミャンマーの代表的な料理「ラペットゥ」が作れるキットも販売。発酵させたお茶の葉やナッツを使用したサラダで、お茶請けとして日常的に食べられている。
筆者もこれとお茶で休憩しているミャンマー人たちを現地でよく見かけたものだ。
・ミャンマー風ビリヤニ「ダンバウ」やスイーツも
惣菜系も取りそろえている。
ミャンマー風ビリヤニ「ダンバウ(ダンパウとも)」に
タピオカらしきものが入ったスイーツ系なんかも気になる。
いろいろと見て回った中からインスタントヌードルを2種(各350円)、青マンゴーのピクルス(のようなもの / 300円)、干し魚や干しエビを使用した酸っぱ辛い惣菜(店員さんがそう説明してくれた / 500円)、ダンバウ(850円)を購入。
今回は青マンゴーのピクルスと干し魚や干しエビを使用した酸っぱ辛い惣菜をダンバウに合わせてみることにした。
・ダンバウを堪能していく
ダンバウを開封すると立派な鶏もも肉が鎮座している。ライスも色鮮やかだ。
中には謎の小袋が2つ。食べる際にどんなものなのか確認してみよう。
それっぽいシルバーの皿に盛ってビールとともに食していく。
謎の小袋に入っていたのはフレーク状のつけ合わせと果実を割ったようなつけ合わせ。フレーク状のものは干しエビをタマネギなどの香味野菜と炒め合わせたような一品。濃いめの味わいでスナック感覚で食べられる。
果実を割ったものは酸味が強く梅干しのような味わいで種も確認できる。箸休めによさそうだ。
左側に青マンゴーのピクルスと干し魚や干しエビを使用した酸っぱ辛い惣菜を配置。
まだ熟れていない青マンゴーは甘みがなく、酸味とちょっとした辛味もあってダルバートでいうところのアチャール(漬物)的な役割を果たしてくれる。
干し魚や干しエビを使用した酸っぱ辛い惣菜はかなりしょっぱい。“魚醤感” をビンビンに放っており、塩辛のように白ご飯やお酒にも合うはずだ。
・カルダモンをビシビシ感じる香り高いビリヤニ
ミャンマー風ビリヤニことダンバウは黄色にオレンジと色鮮やか。カルダモンがガッツリ効いた香り高いビリヤニだ。
鶏もも肉はスプーンで切れるほどホロホロで骨があっても食べやすい。
・今回訪問した店舗の情報
店名 ここはミャンマー Asia Foods&Myanmar Grocery Store
住所 東京都新宿区百人町1-17-14 1F
営業時間 10:30〜翌0:30
定休日 無し
執筆:田中ケッチャム
Photo:RocketNews24
▼店奥の冷蔵庫にはタイのエナジードリンクやミロ、そこにどういうわけかサントリーハイボールやアサヒスーパードライなども並んでいた。オープンしたばかりでまだ商品がすべてそろっていないそうで、2~3週間後には新商品が続々と入荷予定だという。