ごちそうメニューの代表格、ビーフステーキ。食の多様化でかつてのような特別感はないと思いきや、飲食店全体が空前の値上げラッシュだ。一周回って再び「めったに食べられない」料理になってしまったのは気のせいだろうか。

ステーキレストラン・チェーンの老舗「ステーキ宮」の福袋が今年も発売された。宮は今も庶民の味方だろうか? あぁ、久しぶりに肉が食べたい……


・「ステーキ宮 2025福袋」(税込3900円)

価格は税込3900円で、今年はトートバッグ付き! 福袋のパッケージの役目を果たし、店頭で受け取ったら、そのまま手に提げて帰れるようになっている。


セット内容は次のとおり。クーポンブックがメインだった昨年とは若干様子が変わっている。

・宮ロース(140g)お食事券×1枚
・宮のたれ(500ml)引換券×1枚
・オリジナルグッズ3点(バッグ・タンブラー・スープボトル)


「宮ロース(140g)お食事券」は、店内飲食でロースステーキ1枚と引き換えられるチケット。これは通常1859円(税込)相当のメニュー!

昨年のクーポンブックは合計支払額から割り引くタイプで、「1人につき1枚まで」などの使用制限があった。好きなメニューに使えて自由度は高かったものの、何度も来店するのが前提で、使い切るのが難しいものだった。

シンプルに「対象メニューと交換可」に戻った食事券は、「少人数でしか使わない」「外食は週末だけだから来店回数をこなせない」という筆者には最高にありがたい! 絶対に使えるし、余らせて無駄になることもない。

ステーキ単品なので、ライスなどは別途注文……なのだがランチタイムには自動的にライスやスープバーがつく。これランチ代が1食分、まるまる浮くってことでは!? しかも他の優待サービスと併用可能という太っ腹なので、JAFなど既存の割引がある人はさらにおトクになる。

クーポンの使用条件が示すのは、そのお店の姿勢だ。とくに福袋はお金を出して買うものだから、「このルール、お店側に有利だな……」と思ってしまうと途端に興ざめする。逆に「客のことを考えてくれた」と感じられると好感度爆上がり!

単純な割引金額の総額で言うと、昨年のクーポンブック(合計4800円相当)を「全部使い切れる猛者」のほうがトクなので、ライフスタイルにもよる。だけど筆者は食事券のほうが圧倒的にありがたい~~~!


・お馴染み「宮のたれ」引換券

「宮のたれ(500ml)引換券」は、レジ横などで販売している「宮のたれ」1本と交換できるチケット。公式通販価格およそ1000円相当の品で、同店の福袋ではお馴染みだ。タマネギがたっっっぷり感じられる食欲マシマシの「宮のにおい」がそのまんま自宅に再現されるぞ。

ただし保存料不使用で開封前から要冷蔵なので扱いには注意! そのため福袋に同封されているのではなく、2025年1月1日(水)~6月16日(月)と半年以上の引換期間がある。


・オリジナルグッズ3点セットに注目

そして今年注目したいのはオリジナルグッズ。上記の合計金額ではまだ「元とれ」ではないので、グッズの出来栄えが大事。

まずはトートバッグ。クッション性のあるキルティング加工のポリエステル生地で、キャンプにも持って行けそうなしっかりした縫製。ふろく的な安っぽさはまったくなく、かなり質感がいい。

マチが広くてしっかり自立する。小物の入る内ポケット付きで、お弁当バッグにもよいのでは。

落ち着いた “くすみカラー” で、大人が持ち歩いていても違和感がない。同店の牛のキャラクター「も~たろう」を持ってこないところ、わかってらっしゃる。あまりに企業ノベルティ感が強いと使いにくいのよ。


そしてオリジナル3wayステンレスタンブラーは、容量400mlのミドルサイズ。

フタなしで直飲みもできるし、スライド式の飲み口からも飲めるし、保温カップホルダーにもなるという3way。

中はしっかりステンレスの魔法瓶構造。しかもこれ、ただのドリンク入れではない。1年間、店舗のドリンクバーから1杯を持ち帰れる魔法の容器なのだ!

店舗で税込1000円以上の飲食をする(あるいはテイクアウトの店内精算をする)ことが条件なので、ドリンクだけをもらって帰るというのは不可。だけど期間は2025年1月1日(水)~12月31日(水)までたっぷりある。


さらにさらに、統一感のあるニュアンスカラーのオリジナルスープボトルは、同じく1年間スープ1杯を持ち帰り可能!

こちらもタンブラーと同じ容量400mlだけど、スープボトルとしてはビッグサイズだ。パッキンで密閉できる。

なお、2つのサービスは併用可能。恒例の1年間スープサービスに、タンブラーが加わってパワーアップ! 店内飲食ではほぼ1000円を超えるだろうから、もれなくスープ&ドリンクのお土産がつくということに。


バッグ、タンブラー、スープボトルをひとまとめにしておくと、ちょうどいい「宮セット」に!


・3000セットを販売

福袋は1月5日(日)まで、全国で3000セットを販売予定。予約分もあるが、準備数がなくなるまでは店頭でも販売している。

スープ&ドリンクサービスを最大限に活用するには、普段から足繁く通っているという人におすすめだ。来年末まで1年間おトクが続くぞ。


参考リンク:ステーキ宮
執筆:冨樫さや
Photo:RocketNews24.

▼タンブラーのスペック

▼スープボトルのスペック