グルメ記事を執筆して人に情報を届ける身ならば、確かな舌を持っておきたい……いや、持っておかなければいけないと言っていいだろう。グルメライターであるならば、たとえ相手が珍味だろうと片鱗を嗅ぎ取れるはずなのだ。
絶対に負けられない戦いがそこにはある──ということで、グルメ記事も執筆する当サイトの記者から5人を選抜して熊本の「馬刺しチップス」を食べさせてみた。
グルメ記事を執筆して人に情報を届ける身ならば、確かな舌を持っておきたい……いや、持っておかなければいけないと言っていいだろう。グルメライターであるならば、たとえ相手が珍味だろうと片鱗を嗅ぎ取れるはずなのだ。
絶対に負けられない戦いがそこにはある──ということで、グルメ記事も執筆する当サイトの記者から5人を選抜して熊本の「馬刺しチップス」を食べさせてみた。
いきなり&私事で恐縮なのだが、福岡県出身の記者は先日カルチャーショックを受けてしまった。場所は都内の某居酒屋。なぜそんなところでと思われるだろうが、受けたものは受けたのである。はぁ、ショック……。
原因となったのは馬刺し。同じ日本に住んでいながら地元とまったく違う食べ方をすることに気づき、当たり前だと思っていたのが当たり前じゃないと三十路を過ぎてから学ぶことになった。まさかまさかのそのまさか、馬刺しって甘口醤油で食べるものじゃないの!?
牛肉、豚肉、鶏肉。あなたはどの肉が好き? これ、けっこう答えが割れると思うのだがどうだろう。焼肉好きだし、とんかつ好きだし、から揚げ好きだし……迷うよなぁ。ただ、その選択肢には1つ大事なものが抜けていると思うのだ。そうだよ、馬肉が足りないんだよォォォォオオオオ!
改めて断言したい。馬肉のウマさは異常である。特に馬刺し。なんなのアレ。ちょっとウマすぎて意味わからんわ、馬だけに。さて、話は変わって先日のこと。ラーメン屋だと思って入ったお店に、なぜか「馬肉丼」があったので頼んでみたところ、これが激しくウマかったのである! 馬だけに!!
日本一の馬肉生産量を誇る、九州地方の県といえば「熊本県」だ。だが、馬肉の生産は一番なのに、熊本県では馬の生産頭数は一番ではない。それには、とある理由があった。
熊本県で生産される馬肉はカナダや北海道などから仔馬を持ってきて、熊本で育てるというシステムを取っていることが多い。そのため、馬の生産頭数は馬肉生産量に比べ少ないのだという。
つまり、場合によっては熊本産の馬肉でも、じつは海外生まれの馬だったということもあるのだそうだ。だが、そんななか熊本県生まれをメインに、国内生まれの馬肉にこだわる牧場が存在する。
馬肉をナマの状態で食す『馬刺し』。熊本県を筆頭に、日本各地で食べられている料理だ。居酒屋などで提供されることもあり、「酒のツマミには欠かせない」という愛好家もいるだろう。
しかし、少なくとも都内のスーパーでは、なかなか馬肉を見かけない。もしかしたら、筆者(私)が出入りしないような超絶高級スーパーや、馬肉にゾッコンラブのツウ集団しか知らない専門店が存在するのかもしれないが……。
そんななか、たまたま訪れた長野県・小諸で存在感満点の肉屋さんを発見。店の外には「最上品です 馬さし」という張り紙が! これは、またとない『おうち馬刺し』のチャンス!?……ということで、買って食べてみた。もちろんナマで!!
2011年10月1日から、生食用牛肉に関する新基準が施行され、焼肉店からはユッケが姿を消した。しかし、世の中からすべてのユッケが姿を消した訳ではない。私(記者)は10月1日に大手居酒屋チェーン店に足を運んだのだが、ちゃんとユッケがあるではないか。馬刺しのユッケは健在だ。牛肉がダメならさくら肉(馬肉)を食べよう! 馬刺しユッケもおいしいぞ。