モーラナイフといえば、キャンプでは大定番のギア。
かならずオススメに出てきますよね。
もちろん、ぼくも持っています。
手持ちのナイフが充実してきた今では2軍落ちし留守番が増えましたが、それでも、たまに持ち出してはガツガツと使っている一振りです。
思い返せば、もうずいぶん長いことお世話になってきたこのモーラナイフ。
個人的レギュラーギアの座を退いた今だからこそ、定番としてオススメされる理由が分かってきました。
定番おすすめモーラナイフ
モーラナイフと一口に言っても、色々なラインナップがあります。
キャンプシーンで人気なのは、コンパニオン・ヘビーデューティーというモデル。
その名の通りヘビィな使い方に向いたタフさ、
それでいてお求めやすいリーズナブルなお値段、
さりげなくブレードに刻まれたMADE IN SWEDENの文字、
見た瞬間『キャンプ用ファーストナイフはこれしかない!』と、勢いでポチッてしまう手を後押しする要素の塊みたいな、オススメされるのも納得のナイフです。
ぼくが持っているのは鋼材が炭素鋼(カーボンブレード)のモノですが、ステンレスの方が手入れが楽で使い勝手はいいです。
このナイフの特徴は
- リーズナブルな価格
- 使いやすいサイズ感
- 頑丈
という3点のバランスがとても良いこと。
安いだけなら他にも色々ありますが、トータルで見てみると、モーラのコスパは群を抜いて素晴らしいです。
外見はプラスチッキーで安ナイフそのものですけど、実際に使ってみると良さがよくわかります。
サイズやブレードの厚さ、グリップの握り具合など、キャンプでの扱いやすさは抜群。
手に取ってみると、驚くほどしっくりきます。
刃厚3.2mmはハードな使用にも耐えてくれるうえ、いちおう調理もこなせます。
『いちおう』というのは、けっしてやり易くはないから。
とはいえ、皮むきなんかも出来ますし、ラフなアウトドア料理くらいなら大丈夫。
刃厚4mm以上あるような重くてゴツいフルタングナイフと比べたら、ずっとマシです。
ラフに使えるタフさに惚れ直す!
モーラのコンパニオン・ヘビーデューティーは、いろいろな用途にちょうどよく、最大公約数的な使いやすさのナイフ。
はじめは、そういう印象でした。
現在ぼくのモーラは、すでにレキュラーギアの座を退いた身。
たま~に気まぐれで持ち出すような、いわゆる2軍的な存在です。
だからこそ『壊れてもいいや』くらいの気持ちで、気兼ねなくガンガンとハードにラフに使いまくっているのですが、そしたら・・・
まぁ便利なこと!
どんなに太くても、
堅くても、
フシがあっても、
まったく気にせずバトニングしまくるし、
刃先で火種をいじったりするし、
土を掘ったこともあります。
とにかくラフに、というより、もはや乱雑に扱っているけれど全然平気で、いつも
「それがなにか?」
みたいな顔してシース(ケース)から出てきます。
いっこうに壊れる気配がない。
もちろん刃は痛みますけど、ちょっと研いでやれば元通り。
『ちゃんと仕上げよう』なんて思わず適当に研いでいるだけですが、ラフに扱うならじゅうぶん。
研ぎの練習のつもりでやってます。
2軍落ちしてからは、破損や傷をぜんぜん気にせず、手入れは必要最低限。
モーラは僕の中でもはやナイフというよりも、『便利道具』にカテゴライズされてしまいました。
ところが皮肉にも、そういう使い方をするようになってから、僕のモーラに対する評価はまさにうなぎ上り。急上昇。
とにかく便利で使いやすく、しかもラフな扱い方を受け止めてくれる、しっかりとしたスペックもある。
それでいて、このお値段ですからね。
気取らない道具としての優秀さこそが、モーラ・コンパニオンヘビーデューティーの真骨頂!
破損に注意
ここまで書いといでなんですが、大事に使いたいなら真似してはいけませんよ。
とくにバトニングは、注意が必要。
そもそもナイフでのバトニングって、薪を作るものではなく、薪から小割を作るためのテクニックです。
太く堅い薪を無理に割るのは禁物。
そうでなくとも破損の危険はつねにあるので、バトニングの際は丈夫なグローブと長袖の着用をオススメします。
被っても気にしない!
モーラの欠点としてよく耳にするのが、『人と被りやすい』ことと『見た目が安っぽい』こと。
まあ確かに、それは事実。
でもね、最初の1本として選ぶなら気にすることもないかなと、モーラを使ってきたぼくは思います。
ナイフはキャンプに必須ではありません。
どちらかといえば、趣味性の高いロマン枠です。
だからこそ皆こだわって、高価な『お気に入りのひと振り』を持っていたりする、そんなギアです。
そして同時に、適切な使い方や手入れがひときわ重要なギアでもあります。
最初から高くて良いものを手にするより、まずは安くてそこそこ良いものを選ぶのも手です。
買い換える前提なら、ほかと被るのも、それほど欠点ではないんじゃないかと思います。
まとめ
こんな僕でもモーラを買ったばかりの頃は、無理せず、ちゃんと適材適所的な使い方をしていました。
毎回手入れもしていたしね。
でもそのころの印象は、あくまで普通のナイフ。
もちろんコスパの良さは感じていたし、とても使いやすい印象でしたが、それだけです。
ところが、何も気にせずラフに扱うようになってから、その印象は一変。
『とても使いやすい』が『とにかく使いやすい』に変わりました。
なにせ壊れないんですから。
細かいことは気にせず、使いたいように使える。
そしてそれを受け止めるだけの懐の広さがある。
良い言い方じゃないかもしれませんが、壊れたってそれほど惜しくない価格ですし。
ナイフの使い方や限界を知るという意味でも、最初に選ぶ一本として、モーラはやはり優秀なナイフです。
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