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ダルビッシュ有投手の連続イニング無失点記録が46回2/3でストップ!

北海道日本ハムファイターズダルビッシュ有投手が続けていた連続イニング無失点記録が、46回2/3でストップしました。
それも、2死3塁からの“暴投”という、なんとも悔いが残る幕切れ。
この記録はプロ野球歴代11位の記録だそうです。
もっと続くと思ったんですけどねぇ・・・。
無失点記録の凄さもさることながら、圧巻なのは、この46回の間に与えた四球がたったの3つだったこと。
彼ほどの投手から連打というのはそうそう出来るものではなく、四球や失策が絡まないと、なかなか点を取れるものではありません(今回も、センターの糸井嘉男選手の失策がなければ、失点には繋がらなかったかもしれませんね)。
46回で四球が3つという、精密なコントロールを持つダルビッシュ投手の記録の幕切れが“暴投”というのは、なんとも皮肉な結果です。
ちなみに、現役投手の連続イニング無失点記録は、現・阪神タイガースの守護神・藤川球児投手が2006年に記録した47回2/3ですが、藤川投手の記録がストップしたのも、たしか“暴投”だったと記憶しています。
あのときの藤川投手も、打ち崩すのはほぼ不可能といった感があり、やはりこういった記録の幕切れというのは、このような形になるものなんでしょうね。

その藤川球児投手の記録に、あと1イニング及ばなかったダルビッシュ有投手ですが、価値の高さでいうと、ダルビッシュ投手に軍配をあげざるを得ません(阪神ファンの私としては、ほんとうは球児の記録の価値を下げるようなことは言いたくはないのですが・・・)。
クローザーの藤川投手は、この記録に要した試合数は38試合
ほとんどの登板は1イニング限定ですから、ほぼ全力投球で打者と戦います。
一方のダルビッシュ投手は、今回の記録を3試合連続完封を含む6試合で達成しています。
先発投手というのは、最低でも6~7イニングを投げる想定で登板しますから、当然、全打者に対して全力投球とはいかず、ペース配分を考えながらの投球になるわけです。
もちろん、クローザーは連日のように登板しなければならない難しさはあると思いますが、点を与えないのが仕事といってもいいクローザーと、7イニング2~3失点は覚悟して臨む先発投手では、連続イニング無失点を続ける難易度でいえば、明らかに先発投手の方が難しいわけです。

今更私が声を荒らげていうことではありませんが、ダルビッシュ有投手は、間違いなく球史に残る大投手になりましたね。
正直、高校野球やルーキー時代には、これほどの投手になるとは思っていませんでした。
松坂大輔投手の若い頃に比べて、メンタル面の脆さを感じていましたから・・・。
以前の稿でも述べましたが(参照:斎藤佑樹投手の将来性に思う、一流投手の資質の考察。)、私が思う大投手の条件は、身体能力や技術よりも、精神面だと思っています。
調子がいいときにいいピッチングをするのは当たり前、調子が悪いとき、ピンチを背負ったときにどんなピッチングが出来るか・・・が、一流投手の条件だと思うのです。
その面で、少し脆いところがあった若い頃のダルビッシュ投手でしたが、最近でも時々マウンドでイラついてる素振りが見られることもありますが、それ以上に、揺るぎない自信が感じられます。
見ていて、崩れる気がしないですもんね。
今回、記録は途絶えてしまいましたが、現役を続けている限り、また、記録樹立のチャンスがあるんじゃないでしょうか。

ちなみに、連続イニング無失点のプロ野球記録は、通算400勝投手の金田正一投手が1958年にマークした64回1/3
4試合連続を含む5度の完封に加え、4度のリリーフで積み重ねた記録だそうです。
他にもカネやんは、1965年にも42回1/3の連続無失点を記録しているとか。
時代が違うとはいえ、バケモノですね(笑)。
でも、このバケモノのような記録も、ダルビッシュ投手なら決して不可能じゃないような気がします。


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by sakanoueno-kumo | 2011-06-16 16:22 | プロ野球 | Trackback | Comments(0)  

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