麒麟がくる キャスト&プロローグ
今年の大河ドラマは『麒麟がくる』ですね。主人公は明智光秀。言わずと知れた「本能寺の変」を引き起こした武将で、今まで数々の大河ドラマ作品で登場してきた人物ですが、そのほとんどが、英雄・織田信長を弑逆した謀反人として描かれてきました。今回は、その永遠の敵役が主人公の物語です。「麒麟」とは、NHKのホームページによると、「王が仁のある政治を行うときに必ず現れるという聖なる獣」とあります。その「麒麟」に光秀を見立てたということでしょうか? あるいは、光秀が信長を討ち果たしたとき、「麒麟」が現れるのでしょうか? それとも・・・。
とにもかくにも、現在発表されているキャストを見てみましょう。
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明智家
明智光秀 ・・・・・・・長谷川博己
牧・・・・・・・石川さゆり
明智光安・・・・・・・西村まさ彦
藤田伝吾・・・・・・・徳重聡
美濃
斎藤家・土岐家
斎藤道三/利政・・・・・・・本木雅弘
斎藤義龍/高政・・・・・・・伊藤英明
帰蝶/濃姫・・・・・・・川口春奈
深芳野・・・・・・・南果歩
土岐頼芸・・・・・・・尾美としのり
稲葉良通/一鉄・・・・・・・村田雄浩
美濃の人々
菊丸・・・・・・・岡村隆史
煕子・・・・・・・木村文乃
尾張
織田家
織田信長・・・・・・・染谷将太
織田信秀・・・・・・・高橋克典
土田御前・・・・・・・檀れい
織田信勝・・・・・・・木村了
平手政秀・・・・・・・上杉祥三
その他の尾張の人物
藤吉郎(のちの羽柴秀吉)・・・・・・・佐々木蔵之介
京・畿内
足利将軍家・室町幕府
足利義輝・・・・・・・向井理
足利義昭・・・・・・・滝藤賢一
三淵藤英・・・・・・・谷原章介
細川藤孝/幽斎・・・・・・・眞島秀和
細川晴元・・・・・・・国広富之
三好長慶・・・・・・・山路和弘
京の人々
駒・・・・・・・門脇麦
望月東庵・・・・・・・堺正章
松永久秀・・・・・・・吉田鋼太郎
伊呂波太夫・・・・・・・尾野真千子
駿河
今川義元・・・・・・・片岡愛之助
太原雪斎・・・・・・・伊吹吾郎
三河
徳川家康・・・・・・・風間俊介(幼少期:岩田琉聖)
松平広忠・・・・・・・浅利陽介
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明智光秀役は長谷川博己さんですね。そして、織田信長役が染谷将太さん。長谷川さんが現在42歳で、染谷さんが27歳ですから、その年の差は15歳と結構な開きがあります。が、実は明智光秀の正確な生年はわかっておらず、いろんな説があります。一般的に通説となっているのは、享禄元年(1528年)説で、この場合、本能寺の変のときは55歳、信長の6歳上となりますが、もっとも生年が早い説では、永正13年(1516年)説があり、この場合、本能寺の変のときは67歳、信長より18歳も年上になります。ちょうど長谷川さんと染谷さんぐらいの年の差ですね。今回のドラマの年齢設定はどうなのかはわかりませんが、いろんな説があるので、どうにでも解釈できます。
明智光秀といえば、最大の見せ場は、やはりあのシーンですよね。「敵は本能寺にあり」を叫ぶシーンです。過去、数々の俳優さんがいろんなシチュエーションでこの台詞を発してきましたが、おそらく、光秀を演じられた俳優さんは、みなさん、配役が決まったときからこの台詞をどのように発するかを悩まれるんでしょうね。演出家さんや脚本家さんの意向とかもあるのでしょうが、光秀のいちばんの見せ場ですからね。この台詞のために他の場面があると言っても過言ではないかもしれません。今回は大河ドラマ主人公としてのこの台詞。どんなシーンとなるのか楽しみです。
光秀のライバル・藤吉郎(のちの羽柴秀吉)は佐々木蔵之介さん。ちょっと背が高すぎで格好良すぎですね。秀吉はチビのサル顔でないと。「美濃の蝮」こと斎藤道三役は本木雅弘さん。これまたイケメンすぎます。松永久秀役を吉田鋼太郎が演じられるようですが、どちらかといえば、この人こそ蝮の道三にピッタリかな、と。土岐頼芸役の尾美としのりさんは想像出来すぎて笑っちゃいました。あと、足利義昭役の滝藤賢一も。
女性陣でいえば、光秀の妻・煕子役は木村文乃さん。わたし、彼女のファンなんで、率直に楽しみです。あと、光秀の母・お牧役の石川さゆりさんはびっくりですね。お牧といえば、平成8年(1996年)の大河ドラマ『秀吉』のときの野際陽子さんが印象的です。八上城で磔にされて槍で突き殺される壮絶なシーン、今回も描かれるのでしょうか?
そして、なんと言っても注目なのが、帰蝶(濃姫)役の川口春奈さんですよね。沢尻エリカさんの不祥事によって年末ギリギリに代役に抜擢された川口さんですが、いろんな意見が飛び交っていましたが、わたしは応援したいと思います。過去、帰蝶(濃姫)役を演じて来られた女優さんは大女優さんばかりです。この代役をきっかけに大看板の女優さんになってほしいですね。応援しています。
「歴史は勝者が書く勝者の歴史である」といわれます。いつの時代も、勝者は自身の足跡を正当化するため、必ずといっていいほど敗者を貶めます。そのため、敗者は実像以上に悪人にされてしまうのが常で、その最たる例が明智光秀と言ってもいいでしょう。「信長を裏切った謀反人」「三日天下」といった後世の悪いイメージを、今回のドラマではどのように描くのでしょうか。あるいは、新しい光秀像が見られるかもしれません。楽しみです。
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by sakanoueno-kumo | 2020-01-07 01:23 | 麒麟がくる | Trackback | Comments(0)