家づくりの「もしも」を解決!自分でできる無料のライフプランシミュレーション
家づくり、夢が膨らむと同時に、お金のことも気になりますよね。工務店などに相談に行くと、簡単なライフプランシミュレーションをしてもらえることがあります。「これくらいの年収なら、このくらいのローンが組めます」「月々の返済はこのくらいです」といった説明を受け、ひとまずは安心するかもしれません。
でも、家に帰ってから、ふと色々な「もしも」が頭をよぎりませんか?
- 「もし、子供がもう一人増えたら…」
- 「もし、途中で転職することになったら…」
- 「もし、病気やケガで働けなくなったら…」
- 「もし、金利が上がったら…」
この記事では、工務店でしてもらったシミュレーションに加えて、自分でも様々な「もしも」を想定したシミュレーションができる方法をご紹介します。これを使えば、将来への漠然とした不安を解消し、より安心して家づくりを進めることができるはずです。
目次
なぜ自分でシミュレーションする必要があるのか?
家づくりは、住宅ローンを組むことが一般的です。数十年という長い期間、毎月一定の金額を返済していくことになります。そのため、現在の収入だけでなく、将来の収入の変化、家族構成の変化、教育費、老後資金など、長期的な視点でお金の計画を立てることが不可欠です。
ライフプランニングを行うことで、以下のようなメリットがあります。
- 無理のない資金計画: 現在と将来の収入と支出を把握することで、無理なく返済できる住宅ローンの金額を把握できます。
- 将来の生活設計: 子供の進学、車の買い替え、老後の生活など、将来のライフイベントに必要な資金を事前に把握できます。
- 将来への安心感: 将来のお金の流れを可視化することで、漠然とした不安を解消し、安心して家づくりを進めることができます。
自分でできるライフプランシミュレーションツール
最近では、インターネット上で無料で使えるライフプランシミュレーションツールが数多く提供されています。また、エクセルテンプレートやスマホアプリなども活用できます。ここでは、個人的に一番おススメのツールを紹介します。
financial teacher system というシミュレーションソフトをご存じでしょうか。
ライフプランシミュレーションが無料でできるソフトです。インストールする必要はありませんが、アカウント登録(メールアドレス、ID、パスワードのみ設定)は必要です。
アカウント登録
まずはアカウント登録から始めましょう。先ほどのリンクに飛ぶと下の方にユーザー登録ボタンがあります。
ユーザー登録ボタンを押すと、利用規約などユーザー登録のページに飛びます。一通り目を通して下の方にいくと、同じくユーザー登録のボタンがあるので、再度押してください。
するとメールアドレスとID、パスワード登録の画面になるので、登録してください。
登録するボタンを押すと、仮登録完了画面になります。メールが届いているはずなので、本文を確認し指示に従います。
あとはパスワードを入力すれば本登録も完了です。
ログイン画面でIDとパスワードを入力すればシミュレーションできます。
シミュレーションの設定
設定画面でいろいろと設定してみましょう。既にシミュレーションしてもらった方は、いろいろ聞かれて答えたことをここで入力することになります。
ここで普段から家計簿をつけていない方は、生活費がいくらかかっているか分からないと思います。家計簿を付けましょう。家計簿アプリも紹介しています。
シミュレーション結果を確認
結果を表示ボタンを押すと、シミュレーション結果が見えます。
今回、試しに仮で家族設定をしてシミュレーションしてみました。
- 年収500万円の夫、妻は専業主婦、子どもひとりの三人家族
- 退職金は1500万円
- 生活費は23万円
- 今は家賃7万円
- これから家を建てる(借入4500万円、固定35年、金利2.5%)
- 毎月4万円、毎年30万円の投資
現預金(キャッシュフロー)
大赤字ですね。6年後に現金がなくなります。会社なら廃業間違いなしです。
グラフで0以下になっているということは、貯金がゼロ以下ということです。生きていけません。
総資産
「現金が足りないと言っても、最近の投資ブームで投資しすぎなんじゃないの?投資をやめて全額貯金にすればなんとかなるんじゃないの?」
というところに答えるのが総資産のグラフ。確かに、投資をやめて貯金にすれば少しマシになりそうですが、廃業することからは逃れられないようです。
再シミュレーション
今回のシミュレーションでは、年収500万円の夫、妻は専業主婦で、子ども一人の三人家族でシミュレーションしてみました。
今は賃貸でこれから家を建てるとして、4500万円のローンを組んでみましたが、どうも家計的に厳しそうです。
となると、ローンの借入を下げるか持ち家を諦めるか。など、対策を考え、それをまたシミュレーションしてみましょう。
さいごに:安心して家づくりを進めるために
家づくりは、人生における大きな決断です。
自分でシミュレーションしてみましょう。と謳って記事を書きましたが、FP(ファイナンシャルプランナー)などの専門家に相談することが一番です。専門家のアドバイスを受けることで、より適切な資金計画を立てることができます。
ですが、設定する値が少し変わるだけで結果は大きく変わってしまいます。住宅ローンの金利なんかは特に影響が大きいです。ぜひ自分でやってみて体感してみてください。
そうなると、何が正しいシミュレーションなのか分かりませんね。そうです。シミュレーションはあくまでシミュレーションです。
一番大事なことは、現状を把握し、状況が変わったら適切に処置をすることです。
つまり家計簿をつけましょうということです。
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