tadashi133’s diary

実用エッセイや、趣味のエッセイを連載。

架空賢者の名言 スーパーヒーローを育てた“心のビタミン” 【その41】広野正導

ひとつだけ教えてくれ…お前は、今も正義の心を持ってるか? …わかった。なら、自分の思う道を進め!

(広野正導 『ウイングマン』に登場)

 

 ドラマ『ウイングマン』の最終回に関するネタバレを含みます。

 

 異次元からの侵略者と人知れず戦ってきたヒーロー・ウイングマン

 異次元世界から来た少女・夢アオイとともに、必殺武器を駆使して怪人たちを倒してきたのです。

 

 ウイングマンに変身する高校生・広野健太は、ドラマの終盤でたいへんなピンチに陥ります。悪の帝王・リメルが、テレビ放送を通じてウイングマンの正体は広野健太だと公然と名指しし、「広野健太の身柄を渡せ。さもないと人類を攻撃するぞ」という趣旨の脅しをかけてきたのです。

 

 もう、これまでのような平穏な日々を送ることはできない。

 孤立する健太=ウイングマン。 

 

 そのときに健太を信じ、励ましてくれたのが父母でした。

 息子に「正義の心を持っているか」と問う父に、「バカな質問ね、そうに決まっているじゃない!」というふうに肯定してくれる母。

 

 父は本物のヒーローになった息子の頭を、幼子にするようにワシワシとなでます。

 

 正導は、健太に対して、押しつけをしていません。

 息子を独立した人格として認め、「お前はお前の道を行け!」と言っています。

 「正導」という名前通り、息子を正しく導いている。

 

 「わしにはもう、お前に教えることは何もない。己の信ずる道を進むがよい」という、賢者キャラ・師匠キャラの典型的なセリフを言っていますね。

 

 両親の「お前を信頼しているからね」という気持ちは、素直で明朗で正義感の強い健太に、ストレートに伝わっています。

 健太は、死を覚悟して、悪の帝王との決戦のため、ウイングマンに変身するのでした。

 

 

 

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