こんにちは!タクドラたみです♪
米国株式市場は、直近1ヵ月
ダウ平均 ➡ +2.19%
S&P500 ➡ +1.62%
ナスダック総合 ➡ +2.33%
(2024.11.22時点)
と、直近1カ月、堅調に推移しています
そのような中、セクター別のパフォーマンスが、どうなっているのか、確認していきましょう
11セクターの「ETF」の比較と同時に、それぞれの「ETFの上位組み入れ銘柄」も記載しています
これらが、読まれた方の「ETF」や「個別株」の投資判断の参考になれば嬉しいです
時間のない方は、記事の始めの方の「セクター別パフォーマンス」と「ピックアップセクター」のみ見ていただければ、おおよその感じが、つかめると思います
セクター比較のETFは、「ステートストリート社」の『XLRE(不動産)』『XLI(資本財)』を除き、全て「バンガード社」です
セクター別パフォーマンス
ピックアップセクター(私見 モリモリです)
「VHT(ヘルスケア)」
最も悪いのは、ディフェンシブと言われる、ヘルスケア セクター
大きな要因は、米国の経済が好調で、購買力が強くても、病人が増えるわけではないので、ヘルスケア企業の業績は、さぼど上がらないと考えられる点です
ヘルスケアセクターは、個別銘柄で見ていかないと、分析しにくい手間のかかるセクターの中ですが、私が注目しているのは
「イーライリリー(LLY)」
「メルク(MRK)」
「ファイザー(FPE)」
で、特に、今、このセクターで足を引っ張っている銘柄です
イーライリリーは、昨年以降、肥満治療薬による期待で株価が急騰した反動の下落と考えられます
PER(株価収益率)が、80倍を超え割高と思われるので、まだ、下落するかもしれません
メルクは、30億ドル(約4,500億円)で、眼科用医療開発のアイバイオテックを大型買収し、財務内容が悪化したことで、株価を大きく下げました
しかし、12月の本決算で通期の売上は、おそらく過去最高 9期連続増収と 見通す私は、さほど心配していません
ちなみに、メルクは2023年、スイスのロシュに続き、世界2位の売上でした
ファイザーは、ご存じの通り、コロナワクチンで大ブレイクした反動の下落です
さほど、いい新薬の情報はなく、株価は低迷しています
しかし、PERは30倍程度まで下がり、配当利回りも6%を超えていることから、そろそろ底打ちしそうな予感を、私は感じています
ちなみに、ファイザーは2023年、世界3位の売上でした
補足ですが、アッヴィも、総合失調症薬の中間臨床実験で、効果が示せなかったことで、大きく株価をさげました
その反面、この分野で強いブリストル・マイヤーズ・スクイブの株価は上昇中です
ヘルスケアセクターは、米経済が好調であっても、需要が拡大しにくいという側面で、株価は軟調ですが
マクロ経済のみで投資判断をし、個別銘柄を、分析しないのは危険と、私は考えています
ただ、好調過ぎるセクターが、多い中、逆張りをするなら、このセクターの銘柄が狙い目と感じます
セクター別チャート
1「景気後退期」に強いセクター
・エネルギーセクター『VDE』
同セクターで、比較がないため「VOO(S&P500)」と比較しました
また「VDE」は、原油価格の影響が大きいので、原油価格のチャートも添付しました
・青色・・・「VOO(S&P500)」
・黄色・・・「VDE(エネルギー)」
【直近1年】
「S&P500」は、いい感じに上昇
「VDE」は、パッとしませんでしたが、トランプ氏が大統領選挙で勝利したことで、大きく上昇しました
※ 直近3年 原油先物価格
以前から、原油株の買い時は、原油価格が、移動平均線の下、75ドル付近まで下がった時と考えていますと書いています
現在の価格は、約70ドルで、底値付近
過去3年のチャートでは、70ドル辺りが下値で、サポートラインになっています
90ドル付近で買うと、値下がりのリスクは大きいですが、70ドル付近だと、値下がりのリスクは少なくなってきます
エネルギー株は、急騰しましたが、原油価格は、もう少し下がるかもしれませんし、この近辺で停滞するかもしれません
個人的には、直近の 原油株急騰は、トランプラリーの可能性が高いので、投資タイミングは、トランプラリーが一服してからでいいと考えています
また、原油株は、長期的に、脱炭素社会の視点で見ていく必要もあると思っています
『VDE(エネルギー)』上位組み入れ銘柄
●「エクソンモービル(XOM)」
●「シェブロン(CVX)」など
その他、上位組み入れ銘柄など詳細は、下のリンクを参照ください。
VDE 銘柄 - バンガード・エナジーETF 投資信託(ファンド)情報 - Bloomberg Markets
2「不況期」に強いセクター
・ヘルスケアセクター『VHT』
・生活必需品セクター『VDC』
・公益セクター『VPU』
・通信セクター『VOX』
不況に強いとされているセクター群
参考のため、「S&P500」のチャートも重ねました
・青色・・・「VOO(S&P500)」
・黄色・・・「VHT(ヘルスケア)」
・水色・・・「VDC(生活必需品)」
・オレンジ・・・「VPU(公益)」
・紫色・・・「VOX(通信)」
【直近1年】
「公益」「通信」は、チャートを見る限り、割高に見え買いにくいです
一方「ヘルスケア」「生活必需品」は、銘柄によっては、買ってもいいかもしれません
『VHT(ヘルスケア)』上位組み入れ銘柄
●「ユナイテッドヘルスグループ(UNH)」
●「イーライリリー(LLY)」
●「ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ))
●「アッヴィ(ABBV)」
●「メルク(MRK)」など
その他、上位組み入れ銘柄など詳細は、下のリンクを参照ください。
VHT 銘柄 - バンガード・ヘルスケアETF 投資信託(ファンド)情報 - Bloomberg Markets
『VDC(生活必需品)』上位組み入れ銘柄
●「プロクター&ギャンブル(PG)」
●「コストコホールセール(COST)」
●「ウォルマート(WMT)」
●「ペプシコ(PEP)」
●「コカ・コーラ(KO)」など
その他、上位組み入れ銘柄など詳細は、下のリンクを参照ください。
VDC 銘柄 - バンガード・コンシューマー・ステープルズETF 投資信託(ファンド)情報 - Bloomberg Markets
『VPU(公益)』上位組み入れ銘柄
●「ネクステラ・エナジー(NEE)」
●「サザン(SO)」など
その他、上位組み入れ銘柄など詳細は、下のリンクを参照ください。
VPU 銘柄 - バンガード・ユーティリティーズETF 投資信託(ファンド)情報 - Bloomberg Markets
『VOX(通信)』上位組み入れ銘柄
●「メタ・プラットフォームズ(META)」
●「アルファベット(GOOG)」
●「コムキャスト(CMCSA)」
●「ウォルト・ディズニー・カンパニー(DIS)」
●「ベライゾンコミュニケーションズ(VZ)」など
その他、上位組み入れ銘柄など詳細は、下のリンクを参照ください。
VOX 銘柄 - バンガード通信サービスETF 投資信託(ファンド)情報 - Bloomberg Markets
3「景気回復期」に強いセクター
・金融セクター『VFH』
・不動産セクター『XLRE』
・情報技術セクター『VGT』
景気回復期に強いとされているセクター群
・青色・・・「VOO(S&P500)」
・黄色・・・「VFH(金融)」
・水色・・・「XLRE(不動産)」
・オレンジ・・・「VGT(情報技術)」
【直近1年】
このセクター群は「不動産」のみ軟調です
米国の好調な経済データから、今後、FRBの利下げペースが鈍化し、そこそこの高金利が継続するかもしれないという懸念があり「不動産」にとっては逆風
だからこそ、不動産セクターは、買い場なのかもしれません
同時に、この中で、不動産以外のセクターは、買う段階ではなく、株価上昇の恩恵を享受する時期と、私は考えています
『VFH(金融)』上位組み入れ銘柄
●「バークシャー・ハサウェイ(BRK)」
●「JPモルガン・チェース&カンパニー(JPM)」
●「マスターカード(MA)」
●「ビザ(V)」
●「バンク・オブ・アメリカ(BAC)」など
その他、上位組み入れ銘柄など詳細は、下のリンクを参照ください。
VFH 銘柄 - バンガード・ファイナンシャルズETF 投資信託(ファンド)情報 - Bloomberg Ma
『XLRE(不動産)』上位組み入れ銘柄
● プロロジス(PLD)
● アメリカンタワー(AMT)など
その他、上位組み入れ銘柄など詳細は、下のリンクを参照ください。
XLRE 銘柄 - Real Estate Select Sector SP 投資信託(ファンド)情報 - Bloomberg Markets
『VGT(情報技術)』上位組み入れ銘柄
●「アップル(AAPL)」
●「マイクロソフト(MSFT)」
●「エヌビディア(NVDA)」など
その他、上位組み入れ銘柄など詳細は、下のリンクを参照ください。
VGT 銘柄 - バンガード 情報技術ETF 投資信託(ファンド)情報 - Bloomberg Markets
4「好況期」に強いセクター
・資本財セクター『XLI』
・素材セクター『VAW』
・一般消費財セクター『VCR』
好景気に強いとされているセクター群
・青色・・・「VOO(S&P500)」
・青色・・・「XLI(資本財)」
・黄色・・・「VAW(素材)」
・水色・・・「VCR(一般消費財)」
【直近1年】
好況期に強いとされているのが、このセクター群
このセクター群は「素材」以外好調です!
だだ、素材に関して、私は、あまり楽観的ではありません
人々の需要が、モノからサービスへと移行している感があるからです
そう考えると「素材」に関しては、慎重になるのがいいと思います
また、このセクターは、今後、景気後退がくれば、大きく下落するかもしれません
好調な経済データが出続けている今は、利食いするまでもないと思いますが、買うタイミングではなく、株価上昇の恩恵を受ける時期と考えています
『XLI(資本財)』上位組み入れ銘柄
●「ユニオン・パシフィック(UNP)」
●「キャタピラー(CAT)」
●「ハネウエルインターナショナル(HON)」など
その他、上位組み入れ銘柄など詳細は、下のリンクを参照ください。
XLI 銘柄 - インダストリアル・セレクト・セクターSPDRファンド 投資信託(ファンド)情報 - Bloomberg Markets
『VAW(素材)』上位組み入れ銘柄
●「リンデ(LIN)」
●「エアープロダクツ・アンド・ケミカルズ(APD)」など
その他、上位組み入れ銘柄など詳細は、下のリンクを参照ください。
VAW 銘柄 - バンガード・マテリアルズETF 投資信託(ファンド)情報 - Bloomberg Markets
『VCR(一般消費財)』上位組み入れ銘柄
●「アマゾン(AMZM)」
●「テスラ(TSLA)」
●「ホームデポ(HD)」
●「マクドナルド(MCD)」など
その他、上位組み入れ銘柄など詳細は、下のリンクを参照ください。
VCR 銘柄 - バンガード・コンシューマー・ディスクレショナリー 投資信託(ファンド)情報 - Bloomberg Markets
まとめ
好調なセクターが、再び、バリューがらグロースに移行し始めているように見えます
私見ですが、今は、積極果敢に買う時期というより、保有株から株価上昇の恩恵を受ける時期のように思えます
私は、セクターETFやテーマ別ETFに投資する場合、ETFを構成しているのは、個別株の集まりという認識を持ち、個別株同様、各企業の決算内容など、しっかり分析するのが賢明と考えています
最後に
・最後まで読んでくださり、本当にありがとうございます。
・これからも、毎月、最新の、セクター別の比較を更新していきます。
・この記事が、投資のヒントになれば嬉しいです。
・質問、感想、ご意見、ご要望、そして、批評(酷評歓迎です)などあれば、コメントお願いします。
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