「招き猫発祥の地」として知られる豪徳寺。 静かな住宅街に佇むその境内には、大小様々な招き猫がずらりと並び、まるで招き猫の楽園が広がっています。猫好き必見!珍しい物好き必見!のスポットです。可愛らしい招き猫たちに囲まれて、癒やしのひとときを過ごしませんか?詳しい様子を写真とともにお伝えします。
招き猫発祥の地として名高い豪徳寺
東京都世田谷区にある豪徳寺は、招き猫の発祥の地として知られています。静かな住宅街の中に佇む広大な境内には、大小様々な招き猫がずらりと並び、訪れる人をあたたかく迎えてくれます。
招福殿に広がる招き猫の世界
招き猫がずらっと並ぶ景色は「招福殿」と言うお堂の横に位置する、奉納所で見ることができます。並んでいる招き猫は全て、願いが成就した持ち主が奉納した招き猫。つまり、並んでいる招き猫の数だけ願いが叶っていると言うことです。
その数はなんと1000体以上!大小様々な形の招き猫がぎっしりと並んだ様子は圧巻です。
豪徳寺の招き猫は、一般的な招き猫と少し違います。それは、小判を持っていないこと。「招き猫は幸運を招くきっかけを与えてくれるが、それを掴むのは自分自身」という考え方が豪徳寺にあるからだ。そのため、招き猫はあくまでも「チャンスを掴むためのサポート役」なのです。
豪徳寺の寺務所では、様々なサイズの招き猫を購入することができます。2センチほどの豆サイズから30センチほどの特大サイズまで、いろんな大きさの招き猫が揃っており、全部で8種類あります。
招き猫は、左手を上げているものがほとんどです。これは、商売繁盛を招くという意味があると言われています。一方、右手を上げている豪徳寺の招き猫は、人を招き入れるという意味があります。
十二支が彫られた三重塔
境内には、十二支が彫られた三重塔があります。興味深いことに、この三重塔の十二支の中で、「子(ねずみ)」の場所に、なんと招き猫の姿が彫られているのです。通常、十二支の「子」にはねずみが描かれるのが一般的ですが、豪徳寺では、招き猫の発祥の地として、招き猫がねずみを差し置いてその座を占めています。
十二支が彫られた三重塔に招き猫が描かれているのが豪徳寺らしいユニークな光景ですね。
豪徳寺と招き猫の深い縁
なぜ、沢山の招き猫が並んでいるのかというと、その歴史は、彦根2代目藩主・井伊直孝公と一匹の猫との出会いにまで遡ります。
江戸時代、直孝が鷹狩りに出かけた帰り道、小さな寺の前を通りかかると、門前で住職の愛猫「たま」に手招きされ寺の中に入って休憩をすることに。すると、突然空がくもり雷雨になった。
たまの手招きのおかげで落雷の難を逃れた上に和尚の説法を聞けたことに仏の因果を感じた直孝は、荒れていた寺を改築。この出来事が縁となり、井伊家の菩提寺になったと伝えられています
この出来事をきっかけに、猫は「招福猫児(まねきねこ)」として崇められるようになり、人々に幸福をもたらす存在として信仰されるようになったのです。
井伊家墓所も見どころのひとつ
彦根藩主・井伊家の墓所には直孝や日本の開国に尽くした大老・井伊直弼などの歴代藩主や正室たちの墓跡が整然と並んでいます。
江戸時代の幕藩体制と大名文化を考える上で欠くことのできない遺産として平成20年(2008年)に国史跡と指定されました。豪徳寺には井伊家ゆかりの文化財が数多く所蔵されています。
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アクセス
住所:東京都世田谷区豪徳寺2-24-7
詳しい場所をGoogleマップで確認する
拝観時間:6:00~18:00(3月下旬~)6:00~17:00(9月下旬~)
御朱印の受付時間は8:00~16:30で、300円です
TEL:03-3426-1437
まとめ
豪德寺には沢山の招き猫が並んでいる景色が広がっていす。どの招き猫も願いを叶えた前の持ち主が奉納したモノでした。招き猫がびっしりと並ぶ景色は外国人にとっても大変珍しいようで、沢山の旅行者でにぎわっていました。
世田谷区に立ち寄った際は必ず訪問したスポットです。最後までご覧いただき、ありがとうございました。