TaoChat@1246編集後記

夜が寒くなり、夏用から厚い布団に替えた。今朝も5時45分頃から早朝散歩に出かけた。服装は長袖のシャツにジャンバーだったが、暑くなかった。朝の気温は着実に下がっている。9時からドジャーズパドレス戦を少し見ていたため、メルマガの配送が遅れました。山本投手とダルビシュ投手の投手戦が素晴らしかった。ダルビシュ投手は前回同様大谷選手を完全に押さえ込んだ。結果はホームラン2本の2点でドジャーズが地区優勝を果たし、メッツと戦うことになった。この一週間のニュースは、昨日発表されたノーベル平和賞日本被団協が受賞したのが第一である。被爆から80年近く経っての受賞は遅すぎる。オバマ前大統領が受賞したのが、2009年で受賞理由が核なき世界への貢献だった。その後、核なき世界への進展は見られず状況は悪化している。なぜ今のタイミングだったのか? 被爆者の高齢化は一つの理由だと思われる。このままだと被爆者自体が消滅するとともに、核兵器の効果だけが強調され、核兵器の非人道さが忘れ去られる恐れが出てきたので、賞を授与することになったのかもしれない。

もう一つのニュースは、1勝2敗と追い込まれたドジャーズの第4戦の頑張りだった。第3戦は接戦を落としたので、ドジャーズ選手は弱気になっているかもしれなかったが、試合後大谷選手のインタビューで、自分は何もプレッシャを感じていないし、あと2戦を勝つだけという言葉を聞いて、勇気をもらったと思われる。今日の最終戦パドレス打線がいつ爆発するかひやひやだった。プライベートの一週間は、ひたすら「ファウスト第二部」を読み進めている。ファウストの登場場面が少なく、冥界の幽霊たちとメフィストフェレスの会話が続いている。ファウストがどういうきっかけで女神ヘレネーに恋することになったのか、読み過ごしてしまったので、いずれフォローしたい。

今回の言葉は、ノーベル平和賞にからめて老子の言葉を選んだ。老子の時代の兵器は、槍や刀だったので、使い方は控えめに使うことができた。孫子の兵法にあるように、兵器を使わずに勝利するのが最上の戦いである。老子もあとに禍根を残さないやり方がよいとする。キューバの革命家ゲバラが広島を訪れたとき、日本国民は原爆を使った米国をなぜ恨まないのか疑問に思った。日本被団協の関係者が受賞が遅れた理由は、日本被団協が米国への恨み(賠償請求)のために活動を続けていると誤解されたのではないかと会見で話された。日本被団協の思いは、被爆の悲劇は最初で最後にして欲しいということである。核保有国の為政者は、被爆の悲劇をまだ体感できていないのが現状である。机の上のゲームとして、核戦略を考えている。ここにこの規模の核兵器を使えば、このくらいのダメージを与え、敵は戦意を喪失すると予測する。しかし、核戦争はエスカレートし、核汚染により国民は長期にわたり地獄を見る。昔みたいに強いものが勝ち残る時代は終わった。強いもの同士は核により滅び、核汚染のとばっちりを受けた弱いものもいずれ滅びていく世界が見えている。そんなことをイメージして、老子の言葉を味わった。

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