日常を格別にする「マセラティ」SUV、本物を好む若い世代も熱視線
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イタリア生まれのスポーツカーやラグジュアリーカーには数々の名門ブランドがあるが、周囲とはちょっと違った味のある一台を選ぶなら「マセラティ」で相違ない。ボディーの流線美、丁寧に仕上げられた本革シート、最先端のデジタル技術を搭載した運転席など、車好きの遊び心をくすぐるポイントが凝縮されている。ラグジュアリーカーブランドといえば、数千万円台も珍しくないが、2023年春に発売された新型SUV「グレカーレ」は、背伸びしてみたい若い世代からも注目される価格帯。高級時計のように、日常を共に過ごすことで人生のモチベーションを上げてくれる、そんな出会いが待っているのかもしれない――。
110年の歴史、100%メード・イン・イタリーの誇り
老舗のラグジュアリーカーブランドとして世界中に愛好者を持つマセラティは、フェラーリ、ランボルギーニなど名立たるメーカーが割拠するイタリア北部の「モーターバレー」のほぼ中央、古都ボローニャで誕生した。マセラティ3兄弟が1914年に創業し、レーシングカーコンストラクターとして数々の栄光に導いたのが原点だ。
第2次世界大戦後から本格的に市販車の製造に乗り出し、今世紀に入ってグローバル展開を拡大した。2007年にはマセラティの顔として知られる長距離向けのグランドツアラー「グラントゥーリズモ」を発売。13年にはパフォーマンスセダン「ギブリ(3代目)」、16年には初のSUV「レヴァンテ」を投入した。2020年には、スーパースポーツカー「MC20」、2023年春には新型SUV「グレカーレ」を日本国内に導入。さらに同年末に「新型グラントゥーリズモ」を発表するなど、ラインナップは充実の一途をたどっている。
高級輸入車ブランドの中には、本国の外で製造しているケースも少なくないが、マセラティは全ての工場をイタリア国内に構え、デザインなど開発全般をイタリアで行っている。100%メード・イン・イタリーは、マセラティの誇りであり、アイデンティティーの一つでもある。
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スタイリッシュでデイリーユースに最適
グレカーレ(Grecale)は「地中海に吹く激しい北東風」を意味するイタリア語で、 “The Everyday Exceptional”(あなたの日常を格別なものに)をコンセプトとしている。伝統的なイタリアン・ラグジュアリーと圧倒的なパフォーマンスで、毎日を格別なものにすべく設計された。
中でも重視したのは「タイムレスなデザイン」だ。時代を越えて支持される、エレガンスと機能性を追求した形状、無駄のないしなやかな曲線。スポーツカーとしての属性をアピールするフロントグリルは維持しつつ、ボディーラインはスタイリッシュで威圧感は抑えられている。共用目的での購入を検討するカップルやファミリーがいるのもうなずける。
ボディーサイズは、これまでのマセラティに比べて扱いやすく、人気の高いエントリーモデル「GT」は全長4845mm、全幅1950mm、全高1670mm。集合住宅などの立体駐車場にも収まる大きさで、特に都市部に多い駐車場探しの悩みを軽減できる。
グレードは「GT」「モデナ」「トロフェオ」の3段階あり、GTは約1000万円の車両価格となり、イタリアンフルレザーのシートや、イタリア高級オーディオメーカー「ソナス ・ファベール」のプレミアムサウンドシステム、運転支援機能などを標準装備している。オプション装備の追加を前提としなくても十分な装備とインテリアを採用している。
グレカーレは、「2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー」の「10ベストカー」に、マセラティブランドとして初めて選出された。日本のマーケットがSUVに求める運転のしやすさと融通の良さ、そしてラグジュアリーとコストのバランスを満たしていると言えるだろう。
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専門家をうならせる、300馬力にして圧倒的なパフォーマンス
マセラティの根幹を成すメカニックとスピードのDNAは、パフォ―マンスと運転する楽しさへのこだわりとなって受け継がれている。グレカーレは軽量化されたボディーに高性能エンジンが組み合わされることで、躍動感のある走りを実現した。
GTは排気量2.0Lの直列4気筒ターボエンジンで、最大出力がそれぞれ300馬力。マイルドハイブリッドがターボチャージャーをアシストし、低回転の時点からパワフルな加速を見せる様子に、専門家からは「2リッターとは思えない」と驚きの声があがる。
そんなGTのエンジン音はといえば、スポーティーなエンジンの心地良い「音色」は残しつつ、室内での会話を妨げないレベルの静けさへと「調律」している。
マセラティ ジャパンの担当者は「箱根の峠道でも、アクセルを踏み込まずとも楽に駆け上がることができます」と自信をみせる。精度の高いハンドリング性能も相まって、パワフルな「地中海の風」を自在に操る感覚。それはSUVの域を超え、高級スポーツクーペと言っても過言ではない。
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伝統と最先端のコンチェルト。イタリアン・ラグジュアリーに包まれる
乗車スペースの快適性は、運転の楽しさを左右する重要な要素だ。上質な天然レザーの張りとツヤを感じるシートやダッシュボードなど、イタリアン・ラグジュアリーに包まれたグレカーレのコックピットは、まさにそれを体現している。
運転席のインストルメントパネルは液晶ディスプレーで構成され、メーターパネルは12.3インチのTFTフル液晶。センターコンソールの二つのディスプレーは、ナビゲーションや車両設定、空調などを、最先端の機能と直感的な操作でサポートする。さらに、マセラティのインテリアの伝統でもあるコンソール上の円時計は、クラシカルな文字盤からスマートウオッチのモードに切り替えることも可能だ。
快適さへのこだわりは運転席だけではない。後部座席はひざ回りにゆとりがあり、大型のチャイルドシート2台分が余裕を持って設置できる。パノラミックサンルーフは後部座席まで広がり、天気の良い日は空を見上げて解放感を味わえる。ラゲッジスペースも大型スーツケースも入る広々とした空間で使い勝手が良い。
車載サウンドシステムは、イタリアの職人的なサウンドメーカーであるソナス ファベールとのパートナーシップによって、高品質な360度の立体サウンド体験にふさわしい環境を演出。グレカーレの世界観は、小さなスイッチ類に至るまで、あらゆるディテールにこだわることで、車内で過ごす時間を特別なものへと仕立てている。
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日常のあらゆるシーンをグレードアップする、完成度の高い一台
年齢やジェンダーを越えた魅力を発信するグレカーレは、デザイン性やスペック、機能面の高さだけでなく、日常から乗り続けるに値する使い勝手の良さが特長だ。
マセラティ ジャパンのCRM・デジタルマーケティングマネジャー、武田智紀さんも「これまでマセラティの購入者は男性がメーンでしたが、グレカーレは女性にも喜ばれています。イベントでは、夫についてきた奥様の方が気に入ってしまった、なんて光景もよく見かけます」と語る。
上質なたたずまいや車内空間、優れたパフォーマンスと先進のテクノロジー、毎日のあらゆるシーンを格別なものへとグレードアップしてくれるはずだ。
初めて高級輸入車に挑戦する人であれば、購入価格に一喜一憂するのも当然だ。ただ、一台の車との出会いが、日常生活の中で新しいモチベーションを喚起し、まだ見ぬ道へと将来を導くかもしれない。
高いパフォ―マンスで様々な悪路を克服し、長距離のクルージングでも疲れを感じさせない快適さで共に歩むパートナー。人生と重ね合わせれば、グレカーレは価格以上のポテンシャルを持つ一台と言えるだろう。
TEXT:北林のぶお
■グレカーレは、3グレードがあり、それぞれスペックや価格に違いがあります
排気量・エンジン・価格は以下の通り ※いずれも税込み価格 ※2024年7月時点
・ Trofeo(トロフェオ)3L V6ツインターボ 530ps 1713万円
・ Modena(モデナ)2L 直列4気筒マイルドハイブリッド 330ps 1215万円
・ GT(ジーティー) 2L 直列4気筒マイルドハイブリッド 300ps 1027万円
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