また冬がやってきた 永瀬正敏が撮った青森(296)
国際的俳優で、写真家としても活躍する永瀬正敏さんが、世界各地でカメラに収めた写真の数々を、エピソードとともに紹介する連載です。つづる思いに光る感性は、二つの顔を持ったアーティストならでは。今回は青森での一枚。雪を目の前にしてこみ上げた感情とは。
また冬がやってきた。
この連載でも何度か書いたかもしれないが、
僕は南の方の出身なので、
少しでも雪が降るとやはりテンションが上がる。
小学生の頃は1cmほど積もっただけで、
午前中は授業が無しになって「外で遊べー!」って、
なるぐらい、雪が降るのは珍しい地域。
豪雪地帯にお住まいの方々には、
申し訳ない感情かもしれないが、
キラキラ舞いながら、降り注ぐ雪。
積もった雪を踏みしめる感触が、
大人になってからも、特別感を感じる。
一時期写真を撮るため青森県に何度もお邪魔していた。
冬になっていよいよ雪が降り始めると、
やはりテンションが上がった。
そのせいもあってか、慣れないからか、
何度かすっ転んでしまったりした。
それでも白銀の世界に自分が遭遇していることに、
周りの寒さとは逆に、気持ちは熱くなっていた。
僕が住む東京の街でもたまに降る雪。
底冷えのする朝に何かを感じ、
部屋のカーテンを開けた時に、
見慣れた目の前の景色が、雪に覆われていると、
やはり、自然と顔が緩んでしまう。
その顔に小学生の頃、
校庭を埋め尽くした学生たちの歓喜の声が、
響いてくる。
私は東北出身ですが雪が降ると、何故かいつもかまくらを家の庭に作ったり、雪だるまを作っていました。
ただ通学はいつもバスだったので遅れるのが当たり前でしたが、何故か嬉しかった記憶があります😅
見慣れた景色が一面真っ白になっているとやっぱりテンション上がります❄️
そして写真を撮りたくなります❄
雪道をこんなにカッコ良く撮れたらいいな〜📷️