ベーゴマを絵付けして回して よみがえる昭和の遊びを体感

昭和の子どもたちの間で大流行したベーゴマ。いまもなお多くのファンに愛される伝統の遊びを体験するイベント「Tokyo meets KOMA」が2024年12月1日、東京都豊島区のサンシャインシティで開かれました。思い思いに絵付けしたり、作ったばかりの「マイ・ベーゴマ」を実際に回してみたりするなど、会場は大勢の参加者でにぎわいました。
「コマ」文化を通じて「東京」の魅力発信
昭和のベーゴマ、そして現代の「BEYBLADE X」と、「コマ」文化は東京で育まれ、進化を遂げてきました。このイベントは、ベーゴマをきっかけに、新旧の「コマ」を通じて都市としての〝東京の魅力〟を感じてもらおうと企画されました。


世界に一つの「マイ・ベーゴマ」ができた
会場は、午前10時の開場と同時に来場者が続々と詰めかける盛況ぶりでした。「絵付けコーナー」では、親子連れがベーゴマ作りに熱中。直径3センチほどの小さなコマに、キラキラ光る飾り素材を接着させるなどして、お気に入りの模様に仕上げていました。
絵付けコーナーの隣には、ベーゴマを実際に回すことができる体験コーナーも。トコと呼ばれる台座がいくつも並び、参加者は完成させたばかりの「マイ・ベーゴマ」をさっそく試していました。

“初”ベーゴマ回しに成功 ガッツポーズ
このイベントは、現代版ベーゴマ「BEYBLADE X」の競技大会に合わせて企画されたものです。それもあって、体験コーナーには大勢の「BEYBLADE X」ファンが訪れていました。
体験に参加した子どもたちのほとんどは、ベーゴマ未経験だったようです。「『BEYBLADE X』が大好き」という神奈川県から来た小学生の男の子も「これ、どうやって遊ぶの?」。
来場者らは、スタッフから丁寧な手ほどきを受けて挑戦しました。慣れない手つきで何度か失敗した末、ついに成功すると、「やった!」と興奮気味にガッツポーズ。さっき作ったばかりのベーゴマが美しく回転する様子に、じっと見入っていました。

この日、近くの会場では「BEYBLADE X」のイベントも開かれ、こちらも大賑わいでした。
「フリーバトル」と「勝ち抜き連勝バトル」は、カジュアルな対戦が楽しめる企画。6歳以上なら無料で誰でも参加できるため、「大人 vs. 子ども」の組み合わせも多く見られました。勝負の合図「ゴー、シュー!」のかけ声があちこちで飛び交い、自慢の「BEYBLADE X」を闘わせていました。

特設ステージで開かれたのは、「BEYBLADE X」の公式大会「BEYBLADE X アジアチャンピオンシップ2024」(株式会社タカラトミー主催)。アジア各地域の代表が繰り広げる本格的な激しいバトルに、ステージを取り囲む観客から大きな声援が送られていました。
伝統のベーゴマから最新鋭の「BEYBLADE X」まで、同時に開催された「コマ」イベント。参加者らはそれぞれの遊びを通して、伝統と革新が交錯する〝東京の魅力〟を体感していました。
