「東京オートサロン 2025」に25万人 新車にレストア インバウンド客にも人気

日本でもっとも注目される自動車関連のショーとなった「東京オートサロン 2025」が、2025年1月10日から12日にかけて開催された。モータースポーツもあればドレスアップも新技術もと、クルマの多様性を堪能させてくれるところが魅力だ。

チューニングやボディキット 小規模ビジネスのがんばり
1983年の初回いらい43回目を数える2025年は、主催者発表で25万8406人(2024年は23万0073人)の参加人数を集め、出展者数は389社(同378社)、出展車両台数は857台(同893台)だった。



読者のみなさんもご存知のように、このショーで新車やコンセプトモデルを発表する内外の自動車メーカーは多い。いっぽう、小規模のビジネスながら、チューニングやボディキットを手がけるひとたちは、今回もがんばっていた。
2025年は、フェラーリ・プロサングエを”リスペクト”したというトヨタ・クラウンスポーツや、ちがうのはサイズ感だけというぐらいベンツ・Gクラスに寄せたジムニー(海外からもちこんだ日本未発売の4ドア)のボディキットがおもしろかった。

ボディキットとは、交換可能な車体パネルひとそろいのこと。ユーザーはベース車両を用意して、ボディキットを購入し、フロントマスクやフェンダーやボンネットといったパネルやパーツを交換する。
往年のレーシングカー復元も
日産に合併吸収される前にプリンスが手がけた1966年のレーシングカー、R380を型から復元して、そこにいまのレーシングカーのエンジンやギアボックスを搭載する展示車もあったし、古いGT-Rのシャシーを完璧にレストアするビジネスを紹介する日産自動車系列の会社も、大きく注目されていた。


日本の自動車界は元気がないというものの、東京オートサロン2025の会場になった幕張メッセだけは、かなりの熱気。海外からの来場者が熱心に展示車を観ていたのも印象的だった。これもインバウンド客に超人気のコンテンツなのだ。
