養子縁組のハンドブック 修正後も「適切でない」旧統一教会に厚労省

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 世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の信者間での養子縁組をめぐり、加藤勝信厚生労働相は7日の閣議後会見で、教団側が行政指導を受けて修正したハンドブックの内容も「適切ではない」とする通知を出したと明らかにした。刑事告発の検討状況については「引き続き情報収集を進める」と述べるにとどめた。

 加藤氏は「一法人の出版物であり、個々の文章表現などについて厚労省から意見をする立場ではない」とした上で、改訂の内容が「実父母による養育が困難または不適当でないにもかかわらず、養子に送り出すことを推奨していると捉えられる」と指摘。「児童福祉法などに照らし、適切ではないと考える厚労省としての見解を伝える通知を6日に発出した」と話した。

 教団側のハンドブックについては、厚労省が養子縁組に関する法律の趣旨にそぐわない内容があるとして、適切な内容とするよう1月下旬に行政指導。これを受け、教団側が修正したハンドブックが同月末に同省に届いていた。

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