旧統一教会信者と公言した徳島市議、自民党市議団で活動 県連は静観
「世界平和統一家庭連合(旧統一教会)」の信者であることを公言して、4月の徳島市議選で7選した美馬秀夫市議(73)が、再び市議会の自民党会派「自民党市議団」で活動を始めた。昨年7月の安倍晋三元首相の銃撃事件を受けて自民党本部は教団との「決別」を宣言したが、自民党徳島県連は「コメントする立場にない」と静観の構えだ。
美馬市議は2015年以降、自民党公認で当選を重ね、改選前も自民党市議団に所属していた。旧統一教会問題がクローズアップされて初めての大型選挙となった統一地方選(徳島市議選)では、公認申請を出さずに無所属で立候補し、前回より約200票減らして当選した。
市議会では改選ごとに新たに会派を届ける仕組みで、9日付で議会事務局が公表した会派名簿で、美馬市議が再び自民党市議団に所属し、副会長に就くことが明らかになった。会長の須見矩明(のりあき)市議は取材に「自民党員でも他の会派に入る人もいる。(党本部の方針は)市議団としての活動に影響を与えるものではないと認識している」と語った。
自民党は昨年7月に起きた安倍元首相銃撃事件を受け、「党は旧統一教会との関係を持たない」として昨秋に党の運営指針「ガバナンスコード」を改定。各都道府県連にも徹底を求める通知を出している。
自民党徳島県連は「ガバナンスコードの趣旨については関係各所に周知徹底している。会派の構成については県連としてコメントする立場にない」とした。
美馬市議は、いまも自民党員だとした上で「憲法改正や同性婚反対、日韓トンネル建設といった国政に関することも関心を持って活動していきたい」と述べ、教団の教義を意識した活動を続ける姿勢を示した。
- 【解説】
・・・自民党と旧統一教会の「なしくずし」的関係復帰の先がけか 旧統一教会の信者であることを公言して、自民党公認から無所属となり、4月に7選となった美馬秀夫・徳島市議。 すでに、たとえば以下のような継続的な報道がある。 ・朝日新
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