不登校の息子は自宅でひとりテレビとネット 市議は本会議場で訴えた

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足立優心
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 「質問に入る前に、不登校の子どものいる家庭の実態についてぜひ聞いていただきたい」

 昨年12月、横浜市議会の本会議場で、議員の古谷靖彦さん(51)はこう切り出した。

 当時小学3年の五男はほぼ学校に通えていなかったという。

 古谷さんや他の子どもたちは職場や学校に出かけ、毎日一人で自宅で過ごしていた。

 「この先どうなっていくのだろうと漠然とした不安の中で毎日過ごしています」

不登校のきっかけになった一言は

 1年生のころは一般学級で授業を受けていた。

 軽度の発達障害があり、徐々に授業についていけなくなった。2年生から個別支援学級で授業を受け始めた。

 1年生のころから時々学校を休むことはあったが、友だちとの関係も良く、楽しんで学校に行っていた。

 状況が変わったのは3年生になってからだ。クラス編成が変わり、担任の先生も変わった。そんな時期に起きたことが不登校の発端になった。

 「お前カタカナも読めないの…

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    太田泉生
    (朝日新聞コンテンツ編成本部次長=人権)
    2023年5月18日21時57分 投稿
    【視点】

    横浜市会の議事録を検索し、市議の発言を読んだ。不登校の我が子が自宅でひとりで日々過ごしていること、学習面の不安、今後への漠然とした不安が率直に語られている。 「不登校予備軍はたくさんいると想像しなければいけない」 「教室が安心できな

    …続きを読む