給食当番、「自宅エプロンOK」 柔軟剤など影響 選択制の学校拡大
小中学校で給食当番が身に着ける「給食白衣」。多くの小中学校ではみんなで使う「共用」だが、家庭からのエプロン持参を認める自治体が出てきている。柔軟剤のにおいで体調が悪くなる子どもがいるためだ。コロナ禍を経て、共用を不安視する保護者が増えたことも影響しているようだ。
11月6日正午すぎ、愛知県豊橋市の富士見小学校では、給食当番の子どもたちが袋からエプロンを取り出す。白のかっぽう着を着る子もいれば、キャラクターがついた色鮮やかなエプロン姿で配膳する子も。親が手作りしたものや、既製品を着やすいように工夫しているものもあった。
全国の多くの小中学校では、1週間の給食当番を終えた子どもが自宅で白衣を洗い、次週の当番の子どもに渡す「共用」としている。豊橋市では今年度、エプロンを自宅から持ってくる運用にした。
市教育委員会保健給食課によると、「柔軟剤が気になる」「犬猫のアレルギーがあり、他の家にあったものを使いたくない」など、以前から共用については様々な意見があった。若子(わかこ)尚弘課長は「コロナ禍で、共用に不安を抱く保護者がいたことも大きかった」と話す。家庭の出費につながることから、これまでと同様に、白衣を学校から借りることもできる。
大人は離れる判断ができるけれど…
富士見小の6年生では、家庭…