【そもそも解説】日本の武器輸出規制とは?平和国家としての歩みは?

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長崎潤一郎
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 政府は、武器輸出を制限する「防衛装備移転三原則」を見直し、殺傷能力のある武器の輸出制限の大幅緩和に踏み出します。第2次世界大戦後、武器の輸出を半世紀にわたり原則禁止してきたこともある日本の平和国家としての歩みを解説します。

 Q 日本はどのように武器輸出を規制してきたの?

 A 日本では戦後、連合国軍総司令部(GHQ)により武器製造が一時禁じられたが、1950年に朝鮮戦争が始まると、米軍の発注に応じ弾薬などの生産を再開。67年に佐藤栄作内閣が①共産圏国連決議で禁じられた国③国際紛争当事国またはその恐れのある国――への武器輸出を禁じる「武器輸出三原則」を表明。ハト派の三木武夫内閣が76年、憲法前文の平和国家の理念を重視し、事実上の全面禁輸を決めた。

 Q 全く輸出してこなかったの?

 A 武器輸出三原則ができた…

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この記事を書いた人
長崎潤一郎
経済部|首相官邸担当
専門・関心分野
エネルギー政策、税制
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