自民党の政治資金パーティーをめぐる問題を受け、谷川弥一衆院議員(長崎3区)が党県連会長を辞任したことがわかった。党県連が15日、明らかにした。「一身上の都合」としている。

 パーティー収入の裏金化疑惑が浮上した自民党最大派閥「清和政策研究会」(安倍派)に所属する谷川氏をめぐっては、所属する安倍派から直近5年間で4千万円超の裏金のキックバック(還流)を受けた疑いがあることが関係者への取材でわかっている。

 問題が明らかになった昨年12月10日、長崎市内で報道陣の取材に応じた谷川氏は「刑事告発を受けている案件でもあり、事実関係を調査確認して適切に対応してまいりたい」とコメント。質問を重ねる報道陣に「頭悪いね。質問してもこれ以上、今日は言いませんと言っているじゃないの」と発言し、SNSなどで批判を受けた。

 谷川氏は、長崎・五島出身。県議を5期つとめた後、2003年に衆院選に初当選し、現在7期目。小選挙区を「10増10減」する改正公職選挙法で、県内の選挙区は現在の4から3となり、3区の谷川氏は比例区へ転出することが決まっている。(小川崇、寿柳聡)