半導体に沸く九州、課題は人材不足 高校の先生に業界伝える研修も

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杉浦奈実
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 世界的半導体メーカー・台湾積体電路製造(TSMC)熊本県菊陽町への進出など九州では半導体関連産業の集積が進む。経済効果に期待の声が上がる一方、懸念されるのは人材不足。各地で人材育成の取り組みが進みつつある。

 「半導体は極めて重要で、我々としても引き続きしっかり支援していきたい」

 27日、熊本市内であった「九州半導体人材育成等コンソーシアム」の会合で、経済産業省の担当者は力を込めた。コンソーシアムには九州を中心とした半導体関連企業や大学、高専、行政など100を超える機関が集まる。

 コンソーシアムは今後10年、九州の半導体産業では年間で1千人程度、人材が不足すると見込む。この日発表された教育機関への調査結果では、理工系の学生の9%ほどしか半導体産業に就職していないうえ、九州外で就職する学生も多いことが明らかにされ、学生に半導体業界の実際や魅力について知ってもらう取り組みを強化する方針を決めた。

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この記事を書いた人
杉浦奈実
科学みらい部
専門・関心分野
生物多様性、環境、科学