【捜真女学校⑩】私は表現者として生きる 背中を押した舞台や映画
たった一つの舞台や映画との出会いをきっかけに、アーティストへの夢をかなえていった卒業生もいる。
歌手で声優、ディズニー映画「アナと雪の女王2」でコーラスも担当した泉佳奈さん(2011年卒)。小学生から捜真に通い、学校やピアノ教室で習ったゴスペルソングを、ピアノで弾くより口ずさむほうが大好きな少女だった。中高のクラス対抗の合唱コンクールは「いつも全力投球」。みんなの心に響いた谷川俊太郎の歌詞「信じる」で臨んだ高2のコンクールは、まとめ役で奔走。朝練に出るように呼び掛け、一丸となって優勝を目指した。栄誉はしかし、高3のクラスに。「手応えも十分だったから、悔しくて悔しくて……」と振り返る。
連載「高校思い出クリック~青春群像記~」
高校をシリーズで紹介し、青春時代の軌跡を追う企画。横浜市にある捜真女学校の10回目です。記事後半は、俳優の古庄美和さんが登場します。
高2の夏に見た宝塚歌劇「エリザベート ―愛と死の輪舞―」が、その後の人生の舵(かじ)を大きく切ることに。
♪嫌よ 大人しいお妃なんて なれない 可愛い人形なんて
絶望の淵から立ち直る主人公…