冨田四段、高田四段、藤本四段、C級1組昇級へ 最終一斉対局で勝利
第82期将棋名人戦・C級2組順位戦(朝日新聞社、毎日新聞社主催)の最終11回戦一斉対局が12日、各地で指され、首位タイで臨んだ冨田誠也四段(28)、高田明浩四段(21)、藤本渚(なぎさ)四段(18)がそれぞれの対局に勝ち、9勝1敗でC級1組への昇級を決めた。規定により同日付で五段に昇段した。
名人を頂点とする順位戦は5階級で構成される。最下級のC級2組は今期55人が在籍し、上位3人の昇級枠を争った。
冨田四段は関西将棋会館で小林裕士八段(47)に勝利。「自分の実力を考えるとC級2組を3期で上がれたのは運が良かった」と謙遜。プロ入り同期の伊藤匠(たくみ)七段(21)、古賀悠聖(ゆうせい)六段(23)は今期C級1組からB級2組への昇級を決めているだけに「自分だけ足踏みして、情けないと思っていました。一つ上がれて良かった」と語った。
高田四段は名古屋将棋対局場で上村亘五段(37)に勝利。「昇級は意識せず、自然に指すことができました。順位戦ではうまく星を集めることができました」。岐阜県出身で、同じ東海地方から巣立った同学年の藤井聡太名人(21)とは小学生時代から互いを知る仲。「藤井先生の将棋を理解して自分の力に変えていって、今後は戦えるように」と見据えた。
3人がともに9勝1敗の首位タイで昇級を勝ち取ったC級2組を最後に、今期の順位戦は終わりました。この日は、現役最年長棋士の青野照市九段にとっても最後の順位戦となりました。
現役最年少棋士の藤本四段も…
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