突然、岸田文雄首相が表明した自民党総裁選への不出馬。政治学者の待鳥聡史さんは、「自民1強」といわれながら、政権交代のリスクが無視できないことが背景にあると考えます。新たな総裁に求められる条件とは何か。岸田政権の3年間とは何だったのかを聞きました。

     ◇

 ――岸田文雄首相の突然の総裁選不出馬表明をどう見ましたか。

 「タイミングはともかく、不出馬自体に大きな驚きはありません。内閣支持率がこれだけ低いと、解散総選挙の時期も自分では選べなくなる。総裁選で勝てたとしても、接戦なら党内求心力は落ちてしまう。先のことを考えると、立候補しないほうがいいという判断になったのでしょう」

 ――派閥解消など、自民党の体制が変わった影響はあったのでしょうか。

派閥解消、変化した党内力学

 「今の自民党の派閥は、かつて…

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