18日の試合前だった。
大リーグ、ドジャースのムーキー・ベッツがベンチ前で軽めのノックを受けていた。そこに、チームメートの大谷翔平が、ごく自然な様子で近寄った。その距離、数メートル。
大谷が自分も球を受けたいとばかりに腰を落とすと、打球は2人のちょうど真ん中を転がり抜けた。
大谷が声を上げて笑う。
「ふふふふ」
ベッツもほほえんだ。
和気あいあいとした雰囲気でプレーボールを待つ2人。マーリンズ3連戦のために乗り込んだこのローンデポ・パークでは、浅からぬ因縁がある。
昨年3月のワールド・ベースボ…