「LGBTQ+ツーリズム」はなぜ必要? 大阪でアジア初の国際会議
性的少数者に快適な旅行をめざす「国際LGBTQ+旅行協会」(IGLTA)の総会が23~26日、大阪市内で開かれる。およそ50の国・地域から観光事業者ら約500人が集い、情報交換や人脈づくりをする。アジアで開催するのは初めて。
IGLTAは1983年創立の国際団体。米フロリダ州に本部を置く。80カ国のホテルや交通機関、ツアー会社などが加盟する1万3千人以上のネットワーク。毎年の総会では、各国の事業者やインフルエンサーらが性的少数者に向けた取り組みを発表し、ビジネスチャンスへつなげている。
日本からは17社・団体が加盟している。今年の会場は、会員企業の一つ、スイスホテル南海大阪(大阪市)。石川県や札幌市など4自治体と観光事業を担う3財団がブースを出し、日本の観光地の魅力をアピールする。会場周辺や大阪市内の観光案内所などでは、来訪者への歓迎メッセージとして、多様な性を象徴する虹色のポスターやのぼりを掲げる。
大阪開催の背景には、大阪観光局の地道な活動がある。様々な人が安全・安心に楽しめる「ユニバーサルツーリズム」の実現をめざす中で、性的少数者を意識した「LGBTQツーリズム」を推進してきた。
2019年からアドバイザー…