北海道公安委員会から銃の所持許可を取り消されたのは違法だとして、猟友会の男性が道に対して許可の回復を求めた訴訟の控訴審判決が18日、札幌高裁であった。小河原寧裁判長は、処分を「裁量権の乱用とはいえない」として一審・札幌地裁判決を取り消し、原告側の主張を退けた。
男性は、ハンター歴40年以上で道猟友会砂川支部長の池上治男さん(75)。2018年8月、砂川市からヒグマの駆除を依頼されてライフル銃を1発撃ち、上り斜面の途中にいたヒグマに命中させた。斜面上には建物があり、池上さんは建物に向けて発砲したとの理由で、銃の所持許可を取り消された。
一審判決は、建物に弾丸が当…